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2024.03.16

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子ども達の姿から…~その1~(年少・3歳児)

年少組の生活も残り1ヶ月をきりました。今学期は、進級を意識した関わりを大切にしてきました。
3歳6か月~4歳6か月の子どもたちの発達段階から見える子ども達の今と保育者・大人の関わりについて考え、よりスムーズに進級を迎えることができるようサポートしています。

今回は、進級を意識した関わりをお伝えします。

 

食事面では…

・こぼさずに食べられる

・食器を重ねて持つ

・スプーンを正しく持つ

・茶碗に手を添える

・メニューに興味を持つ

等の姿が見られるようになる時期です。

園での給食では、姿勢を維持する事にも意識を向けることができるよう、足を床につけることやお皿を持つことも子ども達が気付くことが出来るような関わりを行っています。

楽しく食べることが出来るために「Aちゃん、お皿を持っていて素敵だね」と声を掛けたり、「こぼさないためにはどうやって食べたらいいかな?」と投げかけたりしながら子ども達自身が自分で気を付けたいと思えるような環境づくりを心掛けています。

また、3歳児はスプーンの握り方に個人差はあるものの、だいぶ上手になり次のステップ(箸の使用)に向けてより手先を使う遊び(巧緻性)を多く取り入れています。

そして、子ども達の食事をする様子を見ながら、個々の実態に応じて箸への移行も進めています。

巧緻性を高めるために…。

現在の姿から、より手先の巧緻性を高めていきたいと考え、自由遊びの際、たくさんの洗濯バサミ出しました。どんな遊びが展開されるのかと様子を見ていると、工夫して組み合わせ、蝶や恐竜などを作り楽しむ姿がありました。

ままごとコーナーでは、バンダナを留める道具として、洗濯ばさみを使う姿も見られました。結ぶことは難しいが、洗濯バサミで挟むことはできることをに気付き使い方を工夫していました。これも、生きていくためには欠かせない知恵です。ごっこ遊びを広げることができたらと、ハンガーと洗濯ピンチも準備すると、Tシャツをハンガーにかけたり、畳んだりとご家族の真似をして忙しそうに遊びを繰り広げる様子がありました。遊びを通じて、意欲的に「やってみよう!」と洗濯物を畳む姿を引き出すこともできました。このように、身近にある様々な道具を使って、指先を十分に動かして遊ぶことを大切にしています。

 

メニューに興味を持つ

階段の踊り場から給食室を覗き、調理をする様子を見たり、メニューボードを見ることを楽しみにしている子ども達も増えてきました。

園の取り組みとして、ランチルームのオープンを知らせる放送の際、今日のメニューを発表すると、興味を持って放送に耳を傾ける様子も見られます。

先日は、給食を食べながら、「このふりかけはどうやって作るんだろう」…と栄養士に尋ねる子どもの姿も見られました。

興味を持って見たり聞いたりする経験が、子ども達のなんでだろう?に繋がり、「食べてみたい!」「どんな味かな?」と、食べる意欲を高めることの一つになっています。

 

生活面では…

・自らトイレに向かう
・トイレットペーパーの適量がわかる
・鼻をかむ(片方ずつはかめない)
・衣服の前後、裏表、左右がわかって着る。ファスナーがとめられる。
・自分のものと共有のものがわかる
・昨日・今日・明日がわかる

などの姿が見られる時期です。

 

トイレでの過ごし方

トイレの自立も進み、自分たちでトイレに向かうことができるようになっています。一方で、トイレットペーパーの適量が分からず、大量に巻き取り流してしまうこともしばしば。トイレットペーパーを引き出すことを楽しんでしまうことがあります。トイレの使い方やトイレットペーパーの適量も繰り返し声を掛けながら見守ることで徐々に覚えていきます。そして、お尻を拭くことが出来る子ども達も増えてきています。園でも仕上げ拭きはしていますが、ご家庭でも練習を進めていただけたらありがたいです。

また、性の違いに興味を示し始める時期だからこそ、友達の様子が気になって扉を開けてしまう事もありますが、トイレはプライベートな空間であること、プライベートゾーンについても年齢に応じた性教育を進めています。

身辺処理も自分で!

遊んでいるときに鼻が出ていても気にも留めずに過ごしている子ども達。大人が拭いてあげるのは簡単ですが、自分で拭く経験も大切にしています。子ども達が「拭いたら気持ちいい」と感じることが出来るよう、言葉をかけ促す事で、自分で拭く姿もみられるようになりました。

散歩に行く際に、上着を自分で着ることがスムーズに出来るようになりました。日常の着替えも前後ろになっている様子も見られていましたが、「首が苦しそうだね」「ポケットが反対向いていない?」など声を掛けると、次第に前後ろを意識しながら着替える様子があります。

 

日々の活動や遊びを通して、子ども達の伸びている面をより引き出したり、次にアプローチをかける動きを考えながら、年中組への進級がよりスムーズにできるように、残りの日々も保護者の皆さんと一緒に子ども達の成長を見守って行きたいと考えています。次回は言葉の面を中心に紹介します。

文責:田中

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