お知らせ

2024.07.29

Blog

バスを安全に利用するために

安全なバス運営・バス乗車の取組

皆さんは幼稚園バス車内に園児が置き去りになったり、バスが逆走した事故があったことを知っていますか?
本園では安全な通園バス運行のために、年に2回(6月、9月)に園児にバスの乗車指導を、年に3回担当者の打合せを行い、都度運行マニュアルを見直しています。
今年度バスの担当になった私は、バスを利用する際のマナーやルールを子どもに分かりやすく伝えるにはどうすればよいか考え、乗車指導の計画を立てました。

バス乗車指導

バスを利用する園児に、バス運転手・添乗員・バス担当(総数7人)でバス乗車マナー指導を行いました。
今回は、車内での安全な座り方、シートベルトの扱いから、バス車内に閉じ込められた際のクラクションの鳴らし方、非常ボタンの場所についてなど、普段バスに乗る時から、非常時までを想定した話をしました。

私が子どもに伝えたことは、大きく3点です。

  • 日頃からバスを運行してくれる運転手や添乗員への感謝の気持ちを持って利用してほしいこと。
  • 怪我や事故なくバスを利用するために気をつけること。
  • もし自分1人でバスに残されてしまったときに、どのように周囲に助けを求めればいいかの方法。

この3点を中心に、朝バスに乗る時・バスに乗っている時・バスから降りた時の流れで説明しました。

バスに乗る時・降りる時には挨拶と感謝の気持ちを伝えよう

バスに乗る時や、バスから降りる時に「おはようございます。」「ありがとうございました。」など、挨拶や感謝の気持ちを伝えて欲しいということを伝えました。

運転手や添乗員は、朝の挨拶や子どもの表情を見て子どもの体調や朝の様子を観察しています。今日の体調はどうかな・何か困っていることがないかななど推察するため、まずは挨拶をすることを伝えました。そして、バスを運行する大人に感謝の気持ちを持って利用できるようになってほしいという思いから、乗車、降車時は、挨拶+「お願いします。」「ありがとうございました。」という言葉を日々の登降園で伝えられるよう促しています。

怪我や事故のないバス運営のために

バスの車内での怪我や事故を防ぐために、シートベルトや座席の座り方について話をしました。普段のバスの中で、話しが盛り上がったり、気になることがあったりした時に、後ろを向いたり立ちそうになったりする姿があります。なぜ立ったり後ろを向いたりすることが危ないのか子ども達と考えたことで、今後どうしたら良いかまで気づくことができました。

シートベルトを締めたら足を床に着けて座ろうね。

ここで伝える時に気をつけたのは「危険」「もしもの時」など大人が使う言葉を子どもに分かりやすく言い換えることでした。

  • 危険・安全→怪我や事故にあわないようにするために
  • もしもの時→ブレーキを踏んだり危ないことがあった時

伝え方を工夫したことで、子ども達も言葉の意味を理解しながら聞けていました。そして、大人が伝えるだけでなく、子どもと一緒に考えることで、子ども達の意識も変わってきているように感じます。

バスの中で自分ひとりになったらどうする?

そして、他県の幼稚園のバスでの痛ましい事故のように、バスの中に1人で閉じ込められた時、どのように助けを求めれば良いか?という点について、2つの方法を子ども達に伝えました。1つ目は、バスを乗り降りするドアのところにある赤いボタン(バスに備え付けている置き去り防止安全装置)を押すこと。

2つ目は、クラクションを鳴らして、周囲に異変があったことを知らせること。


今回は実際にクラクションを鳴らすことで、どのぐらいの力が必要なのかどのような音がするのか経験し、いざという時にボタンとクラクションどちらの方でも周囲に知らせることができるように練習をしました。年少や年中の子どもでは、クラクション鳴らすのに力が必要です。両手をクラクションに置いて体重をかけて押すことで、しっかりと音を鳴らすことができました。

バス乗車マナー指導を行ってから、子どもたちが挨拶をしたり、姿勢を意識してバスに乗ったりする姿が見られるようになってきました。大人が安全にバスを運行することはもちろんですが、子どもたち自身が決まりを守って怪我や事故なく園バスに乗れるようにしてまいります。

文責:池田

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください