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2025.08.19

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感じたことを表現してみよう! 3歳児(年少組)

今月のねらいは、『様々な遊びを経験し、感じたことを表現しようとする』です。

保育者は、感じたことを表現しようとする姿を引き出すために7月から様々な感触遊びを行っています。

なぜ感触遊びなの?

感触遊びでは、五感で感じたことを言葉にしたり、表情や仕草で表したり、発見したことや試行錯誤したことを伝えたりと、子どもたちの表現しようとする姿を引き出すことができます。

私達は、言葉だけでなく、ちょっとしたしぐさや表情、つぶやきなども子どもたちの大切な表現方法の一つと捉えています。

年少組では、粘土、新聞紙、水遊び、絵の具、米粉、フエキ糊などの感触遊びを行っています。

今回は、遊びの中で『感じたことを表現しようとする姿』を紹介します。

フエキ糊を触れて感じたこと

始めに袋の上から触りました。「クリームみたい」「いい匂い」とワクワクした様子の子どもたちでしたが、袋から出したものを触った途端、「うわッ!」と手を引っ込める子、指先だけでそっと触り、大丈夫だとわかるとダイナミックに触りはじめる子、「ベタベタしてる」と興味深そうにじっくりと観察する子など、様々な姿が見られました。

中には触ることを嫌がる子どももいます。もちろん嫌な気持ちも表現の一つです。その思いを受けとめつつ、触ることを躊躇している子どもには、保育者が手を添えて一緒に触り、少しでも触れるよう関わりました。だんだんおもしろくなり、いつのまにか友達と一緒に触っていました。

初めてのことには誰でも躊躇し、苦手なことは誰もしたくありません。子ども達のその思いを大切に受けとめ、大人も一緒にやってみることで、「やってみよう」「できそう」という気持ちを育んでいます。

 

粘土で感じたことや考えたことを知らせたい、伝えたい

粘土を手全体を使って丸めたり、両手をすり合わせて長く伸ばしたりして、できあがった物をおにぎりやへびなどに見立てて遊ぶ子、「パンを作る」とイメージした物を形にしようと作っていく子など、遊び方や表現方法は様々です。

友達が作った物を見て真似る子もいます。3歳のこの時期は、少しづつ周りの様子に目が向き、自分だけの世界から友達と一緒に遊び、友達との関わりが広がっていきます。同じイメージの中で「ここを屋根にしよう」「僕のはカタツムリの赤ちゃんだよ。」「私はお母さん」「赤ちゃん小さいね。かわいい」など、自分の思いを言葉で表現し、伝える姿もたくさん見られます。

 

このように子ども達の表現はそれぞれ違います。どれも自分の思いを表した、自分なりの表現です。私達は、一人ひとりの表現を大切に受けとめ、「これでいいんだ」「もっと伝えたい」と思えるよう関わっています。この関わりを積み重ねていくことで、子ども達は自信を持ち、「もっと話したい」、「伝えたい」という思いを持ち始めます。

今後も様々な活動を通して、子どもの心が動く(面白そう、やってみたいなど)経験を積み重ねていきます。

「もっとやりたい」「ちょっと苦手だけどやってみたい」など、子どもの意欲を引き出し、子ども達が感じたことや考えたことを様々な方法で表現できるよう、『言葉、しぐさ、表情などの身体を使った表現』『絵の具や楽器などの道具を使った表現』など、いろいろな保育を計画していきます。

 

文責:川宿田

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