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2025.09.17
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錦ヶ丘の食育

「食育」という言葉を聞くと、皆さんはどのようなことをイメージしますか?
文部科学省によると、「子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、その基礎をつくるために行われるもの」とあります。
今回のブログでは、錦ヶ丘が行っている食育について紹介します。
「食べてみようかな!」 に繋がるきっかけづくり
せっかく料理したのに食べてくれない、好き嫌いが多くて困っているなど、お子様の食事のことで悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、「たべない」から「たべる」に変わるには、5つのステップがあると言われています。
1.知らない
2.知ってもらう
3.興味を持たせる
4.触れてもらう
5.食べてもらう
このステップにあるように、食べる前にはまずその食材を知ること、興味をもつこと、触れることの過程が必要になります。
食材を知り興味は持っているけれど、口に入れることに抵抗がある、興味を持って食べたけれど、苦手な味だったなど、お子様によってステップアップのタイミングや味の好みはそれぞれです。
園では、「食べることは楽しい」と思えるよう完食は求めず、好きなものをお腹いっぱい食べることや様々な味や食材を食べる経験をして欲しいという思いから、食が進まない食材も、「一口食べてみる?」「このお野菜食べたら音がするよ」などと言葉を掛けています。
錦ヶ丘の食育
玄関の門を開けると広がる、出汁の香りと調理風景も錦ヶ丘の食育の1つです。
匂いを嗅ぐ、匂いを知る、何を作っているのかな?と興味を持ち調理の様子を覗き、「いいにおい〜」「今日の給食、〇〇だって!」と給食室の前で嬉しそうに話す姿をよく目にします。
錦ヶ丘では子ども達が食材を知る機会を設け、実際に見たり触れたりして、食への興味を広げることを大切にしてます。
例えば…
- 給食の野菜の下処理を手伝う
- 給食に使う、畑の野菜を収穫する
- 旬の食材に触れ、五感で感じる
- 給食に使用する、野菜の絵本を読んだり実物に触れたりする
- 自分たちで野菜を育て、調理する
♪食育活動の紹介♪
【へちまの絵本】
「ながーい!」「ざらざらしてるね」「きゅうりみたい」
給食の時間、ヘチマをみつけると「入ってたよ」「へーたろう(絵本の中ででてくるへちま)、食べたよ」と嬉しそうに話してくれました。
【ところてん作り】
自分たちでところてんを作り、給食室が作ったものと食べ比べをした年長組。
作る中で、天草の独特の匂いに「うえー」っと顔をしかめたり、ところてん突きを使うと細く麺のような形になる様子に驚いたりしていました。
食べ比べでは、「こっちのほうが、固いね」「給食室のは、つるんとしてるよ」など、固さや食感の違いに気づき、伝え合う姿が見られました。
【おやつ】
半分に切ると、真っ赤な色に「わあっー!」と思わず声を上げていました。
色の違いや種があることに気づくと、「赤だよー!」「種も食べられるの?」と思ったことを友達や保育者に伝えていました。
この他にも、年齢に応じて食具の使い方や食事のマナーについても機会を捉えて伝えています。
錦ヶ丘では、今後も様々な食育活動や給食を通して、食の興味を広げていきます。
ご家庭で、食事に関する悩みや困っていることなどありましたら、いつでも職員や栄養士にお声がけください。
文責:山元
参考文献 山口健太著、『食べない子が変わる魔法の言葉』