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2024.09.09
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絵本を読もう!
「どんな絵本がおすすめ?」
この会話は、給食の時間、ランチルームでの4・5歳児の子どもと私の会話です。
今まで、「どんな本が好き?」と聞かれたことはあっても、おすすめを聞かれたことはありませんでした。
おすすめを聞いてくれた子どもたちは、これまでたくさんの絵本を読んできたんだとすぐに分かりました。なぜなら、私が勧めた本を始まりに、「虫の本だったら、こんな本も面白いよ」とか、自分が読んで面白かった本の感想や園で大人に読んでもらったときのことなど、身振り手振りで楽しそうに話してくれたからです。
その後、子どもたちと絵本の話に花が咲き、気が付いたらランチルームの終わり時間を迎えました。「じゃ、またね!楽しかったし、美味しかった!」と言って、子どもたちは保育室に戻っていきました。
私のおすすめ絵本
さて、その時に私が勧めたのはこの絵本でした。
福音館書店公式サイトから引用 https://www.fukuinkan.co.jp/
「え?サンタってこんな人だったの??」と、私の想像するサンタとは違うその意外性の面白さや、サンタの生活が広く想像できるイラストがお気に入りです。
私がこの絵本と最初に出会ったのは、小学校2年生の頃でした。季節ごとに描かれているサンタの生活や、「サンタは優しい人」という私のイメージを覆すような口ぶりとのギャップが面白く感じた絵本でした。見るたびに印象が異なるほど、絵が面白いのもおすすめな理由の一つです。
福音館書店公式サイトから引用 https://www.fukuinkan.co.jp/
私が年長の頃に出会い、絵の美しさに惚れ惚れした絵本です。
描かれた虫たちが宝石のように見えて、虫が好きだった私は、毎日のように絵を眺めていました。写真かと思っていたら、すべて絵だったということに気づいた時の驚きと感激は、今でも覚えています。
「おうちの近くだったら、どの辺に住んでるかな?」「じいちゃんの畑にいるかも?」など、想像したものです。読み聞かせするなら、5・6歳からがおすすめだそうです。
好きな絵本を見つけよう!
現在、こども園では3・4・5歳児の子どもたちは、週に1回、絵本の貸し出しを行っています。また、0・1・2歳児の子ども達は送迎時に親子で絵本に触れる機会を持っていただこうと送迎時に貸し出しを行っております。子どもたちは、年代によって好む本が異なります。
3歳児は、繰り返しのある少し長めの絵本を好み、文字が読めない分挿絵の面白さで選んでいるようです。4.5歳児になりますとこれまでに大人に読み聞かせてもらった経験から、文字の拾い読みをする姿も見られるようになり、「自分でも読めそう!」と思う本を選んでいるようです。また、活動の中で生まれた「なぜだろう?どうしてだろう?」を解決するために、図鑑を手に取る姿も見かけます。
一方で、012歳児の子どもたちは、保育室に用意してある絵本を次から次に保育者に「読んで」とばかりに運んできます。保育者の膝に座って読んでもらうことが大好き!中には、保育者を真似て友達に読み聞かせる姿も。。このように、0歳児のうちからの絵本を手に取り、絵本をめくる習慣から好きな本を見つけて、本を読む習慣が身に付いていくのです。
絵本の役割
そして、絵本の読み聞かせは、小学校以降に身に付く「読解力」を培う基礎にもなるところでもあります。だからこそ、園でもご家庭でも本を手に取り、自分で本をめくる習慣がつくような環境作りに力を入れているのです。
今年も、大変ありがたいことに保護者の皆様から頂戴しております特定保育料から様々な本を購入する予定です。絵本を丁寧に扱うことを学んでいる途中の子どもたちです。ページを勢いよくめくって破けてしまうこともたくさんあります。特定保育料から毎年200冊近く絵本を買い替えることができるからこそ、絵本を読む意欲が高まることを感じています。保護者の皆様には大変感謝しております。ありがとうございます。
保育室、ランチルームで絵本展示を工夫し、給食の絵本コラボメニューや保護者読み聞かせサークル「はらぺこあおむし」の皆さんと共に、絵本に親しむ環境を作っていきたいと思います。
文責:副園長 後藤