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2020.08.03

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光がもたらすコミュニケーション(0歳児 れんげ組)

長かった梅雨も明け晴れ間がのぞき、園庭からは賑やかな子どもたちの声が聞こえてきます。

暑さや感染症などで体調を崩しやすいこの時期、子どもたちの些細な表情を見逃さず園全体で見守っていきたいと思います。

 

 

さて、れんげ組の丸窓について以前ブログの中でお伝えしました。

今回のブログでは、その丸窓から更に上にある窓(入口から入って見上げた場所にあります)や天窓、そしてみんなが大好きな丸窓から差し込む光についてお伝えしたいと思います。

 

 

朝はつくし組の方からゆっくりと日が昇り天窓から心地よい光が差し込んでいます。日が傾くごとに七色の丸窓の光が現れ、そして天井に近い窓から位置を変えながら、まるで日時計の様に光が動いています。

午後になると七色の光が床に落ち、それに気付いたA君が不思議そうに手で触る仕草を見せました。その横でそっと見ていた保育教諭の方を見て「これは何?」「色がついてる!」と言いたげに、光を感じたワクワクをとても良い表情で伝えてくれました。

 

また、ある日の午後には、今度は高窓から入った光の上をハイハイで歩くBちゃん。不思議そうな顔をしながらそっと手で触ってみるC君。それぞれの微笑ましい光景が垣間見られました。夢中になって見ている2人に、ちょっとした仕掛けとして指でキツネを作り、影絵をしてみたところ、今まで不思議そうに見ていたC君の表情が「これ知ってるよ!」と言わんばかりに触り始め、「まてまてー」と影を追いかけます。それを見ていたBちゃんがハイハイを止め手で掴もうと一緒に影を追いかけます。一瞬2人の目が合い、アイコンタクトをした後、またキツネを捕まえに手を伸ばします。

 

そんなやりとりが5分くらい続いたでしょうか、わたしの手を最後にギュっと握って終わりとなりました。

ほんの数分のやり取りの中に色々な気持ちがキュッと込められた時間でした。

そして、そんなやりとりの中で子どもたちのコミュニケーションを見る事ができました。

 

 

コミュニケーションとはお互いの心と心を通じ合わせることです。

 

そのための表現は言葉だけではありません。

子どもたちは自分の気持ちを表情、しぐさ、動きなど様々な形で私たちに向けて発信しています。発信して受け止めてもらえる、そして相手からも反応があるという体験を通じて成長していきます。

そうしながら、自分を豊かに表現する力を育んでいきます。自分の気持ちをわかってもらえる、表現しても大丈夫だ、という安心感、信頼感を得ながら「挑戦する気持ち」がもっと芽生えていってほしいと思っています。

文責:山下

 

 

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