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2020.10.20

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中鶴さんと遊ぼう つくし組 1歳児

先月行った、本園顧問:中鶴真人作業療法士との活動について紹介します。

 

1歳児つくし組の環境の中には、運動を促したり体幹を鍛えるための道具が取り入れられています。

  • 朝の活動で行うリズム(ピアノの音を聞きながら音やリズムの心地よさを感じ体幹を整える遊び)
  • 体幹を鍛えるジャンプ椅子(少年ジャンプを重ねて作った背もたれなしの椅子)

上記はほんの一例です。一つひとつの動きや活動にさり気なく取り入れられた保育者の意図、これも中鶴作業療法士との学びの中で取り入れたエッセンスの一つです。

 

 

上の写真は晴れの日、曇りの日の保育室の様子です。

環境と言われると物の配置などを想像しがちですが、私たち保育者が言う環境には(音・光・温度・人・面積・天候)等様々なものが含まれます。同じ室内でも条件一つで雰囲気が変わる為、保育者は五感を使って保育を行っています。

今回の活動では環境を保育者がよく感じ、状況に合わせて判断しながらサーキット活動を中心に、噛みつきへの対応や、泣いた時の子どもの対応を学びました。

 

 

噛みつき

 

 

噛みつきたくなる子どもに対しては“噛む“という欲求をとことん満たしてあげるために、歯固めやスルメを準備。言葉で気持ちを表出できない時期に見られる噛みつきですが、噛む欲求を満たしながら他の表出方法を模索しています。噛みつきについては現在も状況分析、仮説を立てながらの保育を続けています。

 

 

サーキット遊び

 

こすれ合いやトラブルは、集団生活を送る中でとても大切な経験。社会性の芽生えにつながります。

その経験のために、友達と体が近くなる、いきたい場所があるのに行けないなど、装置を使ってわざと心がざわつく場面を作ります。

上記の写真を一例にしますと、

  • “この中に入ってみたい“(10の姿:思考力の芽生え)
  • “友達が来た!どうしたらみんな座れるかな…“(10の姿:共同性)

と捉え、子どもたちの気持ちや行動から“幼児期に育ってほしい10の姿“を常にイメージしながら活動しました。

 

 

個別対応

上の写真は中鶴作業療法士が個別対応をしている様子です。

ついつい泣いている子どもを見るとなだめてしまいがちですが、100%受容してあげることで受け止めてもらえたという安心感から、スーッと気持ちが落ち着いていきました。「痛かったんだよね、悲しかったね。」と、気持ちを代弁してくれる大人の存在が心地よい様子。「痛くない痛くない、大丈夫」と言われるより、よっぽど気持ちが落ち着きます。大人と子ども、気持ちの感じ方は一緒ですね。

 

 

全4回の活動、各回仮説を立て、子ども達の実態から考察し、試行錯誤を重ねて保育を行いました。

できなかったことができるようになる、体も心も大きくなる、日々成長する子ども達です。そして、子どもと共に私たち保育者も日々勉強中です。

子ども達の未来のために今、この瞬間をどう関わるか、一瞬一瞬が大切な毎日です。

 

文責:水之浦

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