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2020.12.15

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年長組の育ちから【0歳児・れんげ組】

先日のフェスタで展示していた年長組の手作り絵本。今日はその力作を携えて、年長組の4人の子どもたちがれんげ組に読み聞かせにきてくれました。

年長組の子どもたちにとって大切な舞台。少しでも雰囲気を作ろうとちょっとした飾り付けをしたりラグを敷いたりして、特別感を味わえるように準備をしていたら、時間は約束の10時を指していました。

 

ふと、れんげ組の入り口に目をやると丁度4人が緊張気味にやってきました。

 

「これから、はじめます。」の声と共に楽しい時間の始まりです。

 

最初は、わらべうた「にぎりぱっちり」。

れんげ組でもお馴染みの曲で子どもたちの集中を惹きつけた後に、お待ちかねの絵本の時間。

最初は、「ぶーぶーぶー」という絵本。

 

次に…

「いちじく・にんじん」という絵本。

れんげの子どもたちも食い入るように、最後まで一生懸命に話を聞いていました。

 

お話が終わると、みんなで拍手を送りました。満足そうな年長組の子どもたち。

その後は、年長組や担当職員へインタビューを行いました。

 

 

子ども達のましゅまろはうすへの思いに…


インタビューから、今日までの裏話を聞かせてもらうことにしました。

 

フェスタに向けて活動を展開していくにあたり、絵本作りをすることに決まったそうです。

最初から、「0・1歳児の子どもたちへ読み聞かせをすること」が目的だったそうです。

「今年から入園した赤ちゃんたちに、お姉さん組としてできる事をしてあげたい!」と思いつつも、「作りたい!」と言っても漠然としている…。どんな絵本にしたらいいのか分からない…。

「それじゃ、くるみ組に行ったら何か分かるかも!」という流れから、くるみ組訪問へとつながり、その時に見つけた0・1・2歳児向けの絵本から、イメージが一気に湧いたと言います。

 

そうして始まった絵本作り。

「こんなに立派な絵本ができるまで大変じゃなかった?」と聞くと

「喧嘩もたくさんしたけど、読んであげたかったから。(意見が違うことは)仕方がないって思って(仲直りをしたよ!)大変だったけど、よかった!」と、満足そうに話していたAちゃん。

目の前で嬉しそうにするれんげ組の子どもの表情からこれまでのことが吹っ飛び、清々しい笑顔。とても素敵でした。

 

 

友達と協力することの難しさ、意見が分かれたときにどのように気持ちに折り合いをつけて物事に向かうか、子どもたちからの言葉からも、これまでの思いや心の育ちを垣間見ることになり本当に嬉しくなりました。

そして、その育ちを誰よりも喜んでいたのは、年少少・年少・年中組と3年に渡り一緒に過ごしていたB先生。小さい頃は恥ずかしがり屋さんだった子どもたちだったそうです。私たち保育者にとって、こんな瞬間は至福の時。

 

とはいえ、この姿が形として現れるには時間が必要で個人差もあります。私たち大人が、いかに子どもたちの未来の姿を思い描きながら関わるかということが、かなり重要になると思います。

気持ちを伝え合うこと や 人の気持ちや自分の気持ちを知ること は、日々の積み重ねの成果であり、また、乳幼児期に、いかに周りの大人たちがその言葉を肯定的に受け止めてきたかが鍵となることは、これまでのブログでも何度もお伝えしてきました。丁寧な関わりが子どもたちの自信になり、自己表現する事の楽しさや喜びを見事に体現した年長の子どもたち。最後はれんげ組の子どもたちにとっても素敵な時間だったようで、年長組の子ども達が自分たちの部屋に戻る時には、名残惜しそうにバイバイをしていました。

 

 

今日の出来事はれんげ組の子ども達の心にもしっかりと残り、いつか年長組になった時に伝承されていくものだと思います。優しさの連鎖はいつまでも!!!子どもたちの確かな成長と共に、心豊かな素晴らしい人になる事を思い描きながら、一緒に過ごす時間を大切にしたいと思う出来事でした。

 

今後は、このような異年齢交流も機会を見て行って行きたいと思います。

 

年長組さん、今日は本当にありがとう!!

文責:後藤

 

 

 

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