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2021.01.28

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5領域『環境』から考えたくるみ組の保育

前回前々回 のブログと、国から施行されている「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の5領域に沿ってくるみ組の保育を紹介しています。

 

今回はその3つ目、『環境』に沿った保育を紹介します。

環境領域の目標は「周囲の様々な環境に好奇心や探求心をもって関わり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養う」となっています。

 

 

ねらい1.身近な環境に親しみ、触れ合うことで、様々なものに興味や関心をもつ。

まず、錦ヶ丘の環境といって真っ先に思い浮かぶのは「のはら園」なのではないでしょうか。

くるみ組の子ども達も、のはら園で走り回る事や木登り、植物や生き物を見つけることが大好きです。

ゴツゴツした築山でも身体全体を上手に使って登っていきます。子ども達も「ちょっと難しいかも・・・」と感じているのかもしれません。

でも、登ってみたい!という時にはものすごいエネルギーを出して集中しているように思います。

クイズ番組で、少し考えれば解けそうな問題で頭をギュッと集中させる感覚のようなものなのでしょうか。

 

子ども達の登りきった時の表情は清々しいです!この時に大人は『大丈夫の手』で子ども達がバランスを崩しても大丈夫なように見守っています。

※『大丈夫の手』・・・後ろから肋骨を支えられるようにして、子ども達の身体をしっかり支えます。

ねらい2.様々なものに関わる中で、発見を楽しんだり、考えたりしようとする。

部屋の中で遊ぶ時も、戸外で遊ぶ時も子ども達には、『今日は○○の童具で遊ぼう!』『○○(場所)で遊ぼう!』と物を友達同士で共有できる場面を作ったり、遊ぶ場所を限定したりしています。

例えば、砂場で1人1つは道具をだしてもいいよと伝えます。すると、バケツを選んだ子どもとスコップを選んだ子どもが一緒に遊んだり、いつもスコップで砂を集めている子どもが手を使って砂の軟らかいところを見つけてバケツに入れていたりする様子が見られます。

場所を限定すると、もちろん子ども達の関わり合いも増えてきます。その中でこの時はこうしたらいいんだな!こんな遊び方もあるんだな!ということを発見し、学んでいます。

 

 

ねらい3.見る、聞く、触るなどの経験を通して、感覚の働きを豊かにする

最近子ども達の感覚で驚かされたことは、くるみ組で飼っているヤモリを見つける観察力です。

これまで親しみをもって育ててきたヤモリ。

身近な生き物との関わりの中で子ども達が命を感じ、生命の尊さに気づく経験へとつながるようにと願い、ヤモリの飼育を始めました。

葉っぱの中に隠れていても、身体の色を変えても、子ども達にはすぐに見つかってしまいます。この間はヤモリの友達もなたおれの木の下で見つけて、くるみ組で飼っているヤモリは2匹になりました。日々五感を鍛えている子ども達ですから、できるだけ目の前で、新鮮な、本物に触れてほしいと思っています。

 

好奇心や探究心(いわゆる“非認知能力”)は、テストの点数のように目で見て上がっているな、下がってきているなとわかるものではありませんのでその子の正解が見つかりにくいですよね。むしろ正解はないのかもしれません。

くるみ組の子どもたちの探究心や好奇心の種まきをするイメージで、これからも子ども達と錦ヶ丘の環境を思いっきり味わっていきたいと思います。

 

文責:福元

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