お知らせ

2021.02.08

Blog

伝統行事について(鬼火焚き)年長

令和3年が明け、早や、1ヶ月経ちました。

新春1月の伝統行事としては、何といってもお正月、そして鬼火焚き、七草、成人式などがあります。

今回は鬼火焚きについて、園で行った活動の中から、年長の活動をご紹介します。

 

 

鬼火焚き


鬼火焚きをご存じでしょうか?

鬼火焚きを検索すると、『九州地方で正月7日に行う火祭り』とでてきます。正月飾りについた悪霊(鬼)を追い払う鹿児島の伝統行事だそうです。

正月を過ぎて、吉野の近くの吉田地域や姶良市などを通ると、田んぼの中に竹や木切れでできた大きな鬼火焚きのやぐらが立っています。

燃え盛る炎を前に、一年間の無病息災を祈る鹿児島の伝統行事です。

 

こども園の鬼火焚きは…


今年、こども園でも鬼火焚きをしました。

燃やす為の木や竹を、1時間かけて年長の子ども達が錦坤館前から、園庭に運び、その姿を見た年中組の子ども達もたくさん手伝いにきてくれました。「たくさん運びたい!」という思いから、手押し車を持ってきたり、バケツを持ってきたり、子ども達も一度にたくさん運ぶことができる手段を考えていました。(10の姿:協同性・社会生活との関わり・思考力の芽生え)

 

さて、こども園の鬼火焚きのやぐらになる材料は何でしょう?

なんと台風などで折れた園内の枝や木切れ、使えなくなった木の看板などをためておき、捨てることなく使用しました。また、おやじの会が作ってくださった門松を解体して、竹なども本来の鬼火焚きのように組んで火をつける準備ができました。

 

 

「焼き芋がしたい!」


年長は「焼き芋をしたい!」ということで、前日に買い物に行きました。

焼き芋ということで、てっきり“さつまいも”を想像していたのですが、子どもたちが買ってきていたのは、なんと、“じゃがいも・あかじゃがいも・さといも・あんのういも・ながいも”。

これらの芋をどのように焼いたらいいのか調べたところ、さつまいもと同じようにすればいいとあったので、早速準備に取り掛かります。

 

 

芋類を全部洗い、新聞紙を濡らし、子ども達が芋をくるんでいきます。

「あっ、破れる。」「あっ、まただ。」「今度は破れなかったよ。」「なんでかな?」「先生、新聞紙あんまり濡らしたら破れるかも。」と子ども達が経験しながら、解決策に気付きました。

新聞紙でくるんだら、次はアルミホイルで包みます。大人がアルミホイルを切っていき、子ども達が包んでいくのですが、「どうするの?」と聞くので、「芋がはみ出さないように、包んでね。」というと、芋の大きさに合うアルミホイルを芋と比べながら探し、大事そうに包んでいきました。初めは中の新聞紙が見えていたこともありましたが、こちらも何個かするうちに包むコツを覚え、新聞紙が見えないように包んでいました。(10の姿:自立心、協同性、思考力の芽生え)

 

芋の準備ができたので、炭火にくべに行きます。

その前に、1年間の無病息災を願って、煙を体につけました。(10の姿:健康な心と体、自然との関わり・生命尊重)

火の勢いが強かったので、芋を炭火に入れるのは大人がしました。離れて芋をいれるのですが、脚が熱くて熱くて・・・火の力ってすごいと改めて感じました。

芋が焼ける間年中組が焼いた餅をもらい、年少組が作ったぜんざいをいただきました。

 

 

焼きあがった芋の味は・・・

熱いうちに、芋を切りました。まだ湯気が出て熱々でした。

テラスで芋を新聞紙から外していると、子ども達が気付いてやってきました。一口食べて「おいしい!」と感激の子ども達。

リズム室に切った物を持って行くと、給食を食べ終わった子ども達がどんどん食べに来ます。年中組の子ども達ものぞきにきたので、「どうぞ」と芋を渡すと、嬉しそうにもらっていきました。

他学年の子どもたちや、火を起こしてくれたバス部の先生たちにもおすそ分けを持っていき、鬼火焚きが終了しました。

 

 

鬼火焚きの片付け


鬼火焚きにででた灰は、捨てません。畑の肥料になります。

自然界にあるものの中に、捨てるものはありません。食物連鎖と同じですが、全てが循環して、自然界は成り立っています。

環境を大切にすることを子ども達も感じてくれると嬉しいです。

 

★ 鬼火炊きについては、こちら のブログもどうぞ!

 

文責:福元 恵美子

 

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください