お知らせ

2021.02.02

Blog

環境に合わせて体を動かす(年中 こすもす組)

冷たい風が吹くなか、子ども達は「寒いね〜」と言いながらも、園庭を走りまわったり、砂場で山やトンネルを作ったり、ままごとをしたり、自然物を拾ったりと、元気いっぱいに戸外でそれぞれの好きな遊びを楽しんでいます。

しかし、戸外に出ても、体を動かして遊ぶことが少ない子ども達もいます。

 

そんな子ども達も、「体を動かすことって楽しいな」「ちょっと難しそうだけど頑張ろう」と思い、遊ぶことができるように、運動遊びも意図的に取り入れています。

 

 

『環境に合わせて体を動かす』

環境に合わせて体を動かすって何?と思われた方も多いのではないでしょうか?

環境に合わせるとは、その子に合わせて環境を変えるのではなく、そこにある環境に子どもが合わせて体を動かすということです。

 

例えば・・・机を並べて「机の上から落ちないようにわたる」。

この活動でも、子ども達が環境に合わせて体を動かせるようにしています。その子に合わせて椅子を置いてしまうと、その子は何も考えず、わたることができます。

それでは『環境に合わせて体を動かす』という意図から外れてしまいます。

机を置く時は、「ちょっと頑張ればできる」がポイントです。

子ども達は、「どっちの足から出そう」「どこに足を置こう」「手も使おうかな?」など一生懸命考えながらわたっています。

 

この木に『のぼる』『おりる』という動きの中で、子ども達は、「どうやってのぼろう」「どこを通ったらいいかな」「どっちの足から登ろう」と、木登りだけでも沢山のことを考えて体を動かしています。

このような経験から、子ども達は体の使い方を学んでいます。

最初は、上手く体を使えなかったり、「危ない」と思うような動きをする子ども達もいました。しかし、何度も繰り返すことで、子ども達が環境に合わせて体を動かすことができるようになっています

子どもたちから、「木登りやりたい」という声も多く聞こえるようになってきました!

 

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の中に『健康な心と体』があります。

その中に、『外で遊ぶときには遊びの内容だけでなく、危険についても自分たちで考え、気付けるよう援助しましょう。そのためには、生活の仕方を子ども達に委ねながら、少しずつ試行錯誤するところを増やしていきましょう。』という文があります。

 

のはら園、園庭には様々な遊具や木登りのできる木があります。楽しく遊べる道具の一つでもありますが、一歩間違えると大きな怪我をしてしまうこともあるかもしれません。

だからといって、危険な場所を遠ざけるのではなく、保育者が見守る中で、たくさん挑戦し、『できた!』という経験を子ども達自身が積み重ねていけるようにしていきたいです。

 

 

文責:武石

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください