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2021.02.12

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五領域『言葉』から考えたくるみ組の保育

健康(第1回)人間関係(第2回)  、環境(第3回)と、国から施行されている「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の5領域に沿って、くるみ組の保育を紹介しています。

今回はその4つ目、『言葉』に沿った保育を紹介します。

言葉領域の目標は経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。となっています。

 

 

(1) 言葉遊びや言葉で表現する楽しさを感じる。

言葉遊び、というと『わらべうた』だ!とお気づきになる保護者の方も多いのではないでしょうか。

連絡帳の中で「おうちでわらべうたをしてくれました」と教えてくださる方もいらっしゃいます。

 

耳で聞いた言葉を真似をして歌うこと、目で見た動きを模倣することで、楽しみながら様々な動作を獲得することができます。

 

また、2人組になってわらべうたを行うことで、お互いの力を感じながら自分の力を調整して遊ぶこともできます。

集団で行うことで、ルールを理解し、楽しみながら順番を待つという経験も行えるようになります。

色々なわらべうたを歌いながら、遊ぶことでたくさんの言葉、遊び方を習得している子ども達です。

(2) 人の言葉や話などを聞き、自分でも思ったことを伝えようとする。

最近しっぽとりゲームが流行しています。

帽子をしっぽのようにズボンの中に入れて逃げます。

まだうまく帽子をしっぽに出来ない子ども達は大人に「しっぽにして」と伝えます。

また、「誰も追いかけてくれない」と困っている子どもには「おいかけてって言ってみたら?」と助け船を出すことで「追いかけてくれない?」と友達に言葉で伝える姿があります。

もちろん自分で「おいかけてくれないかなぁ」と言いながら、走って逃げることで気付いてもらう作戦を取る子どももいます。

 

また、子どもたちは言葉のないやりとりも楽しんでいます。

追いかけてほしいから、相手の肩をちょんちょんと叩き、かおを見て逃げる。

その中で「まってー」「とったよ」と言葉が生まれてきています。

子ども同士が顔を見合わせて笑い合っている瞬間はキラキラと輝く宝物の様です。

 

大人が全てを先回りをしてこういう時はこの言葉を言いましょうと伝えてしてしまうのではなく、

子ども達が遊びの中で生きた言葉を獲得できるように、見守り、その遊びをする環境を作っていっています。

(3) 絵本や物語等に親しむとともに、言葉のやり取りを通じて身近な人と気持ちを通わせる。

毎日絵本を読む時間があります。

年間を通して親しんでいる絵本は、『もりのおふろ』、『大きなかぶ』です。

簡単なやりとりの繰り返しで、絵本を真似して遊ぶ姿もあります。

畑にカブを抜きに行こう!とお話をすると「うんとこしょってするの?」と絵本とのイメージを結びつけながら発言する姿もありました。

雪が降った翌日に傘地蔵の絵本を読むと、「雪降ったよね~」と伝えてくれました。

子ども達の体験と絵本の世界は密接につながりを持っていると感じます。

 

もしよろしければご家庭でも絵本の読み聞かせをしてみてください!(^^♪

 

 

 

体験したことを言葉にして伝えてくれる子ども達。

前までは一方的に体験を話して満足していたのですが、最近は子ども同士でのやりとりも盛んです。

聞いた子どもが「それはどうしたの?」と質問をしている様子があるのです。

 

子ども同士で関わり合う機会を大切にしながら、これからも様々なわらべうた、絵本を楽しめるように保育をしていきたいと思います。

 

 

文責:新元

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