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2021.05.17

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のはら園での遊びから(年少組)

子ども達も少しずつ園生活に慣れ、登園時泣いていた子ども達も、今では沢山の笑顔を見せてくれるようになってきています。安心して過ごしてくれている子ども達の姿に私達もホッとする思いです。

今、年少組の子ども達にとって大好きな遊びの環境の一つがのはら園です。

のはら園での遊びを今回はお伝えしていきたいと思います。

 

 

『のはら園で遊ぼう』

 子ども達に『今日は何して遊びたい?』と聞くと、次々に出てくる言葉が「のはら園に行きた〜い」です。

子ども達にとって、のはら園は大好きな場所となっている様です。

4月の初めの頃は、のはら園を走り回ったり、トンネル探索したりと、活発に遊ぶ子ども達。

ビオトープを覗く子どもはなかなか見られず、池の中の生き物や虫、草花への興味よりも走り回って遊ぶ子ども達の姿に、「この子達は、運動遊びの方が好きなのかな?」と思う程でした。

 

自然にも目を向け、興味を持ってほしいとねらいを立て、ある日、虫めがねを用意してみました。

それに気づいた子ども達が、『なんだ、なんだ?』と集まってきます。

「それ、何か知ってる?虫めがねって言うんだよ」と知らせると興味津々!

その日から地面とにらめっこして、虫探しをしたり葉っぱを覗いたりと、子ども達の虫や草花への関心がどんどん広がってきました。

ビオトープを覗き、メダカを見つけたり、ザリガニを観察したりする子どもも多く見られるようになりました。

子ども達は、何かきっかけを見つけると一気に視野を広げ、遊びの幅が広がっていきます。

 

その日から更にのはら園が魅力的な場所になりました。

虫メガネを手にして地面とにらめっこ。アリを見つけると、見つけたことを友達や保育者と喜び合います。

見つけたアリをずっと手に握りしめている友達に「ずっと持っていると死んじゃうよ!」と声をかける女の子がいました。

この年齢で生命に気付く一言に驚かされましたが、子ども達は、こうして身近にいる虫や生き物との出会いを通じて生命の大切さに気づいていきます。

保育者が「アリさん、苦しくないかな?」と聞くと、『そうなのかな?』と、手のひらの中のアリを覗いて、苦しくないように持とうとする姿も見られます。捕まえた後には必ずまた自然に戻してあげることも大事にして伝えているところです。

 

 

大きな葉っぱ一つも子どもにとっては魅力がいっぱい!傘に見立てたり、ミッキーの形に見えて感じたことを言葉にして教えてくれたりと発想豊かに表現しています。

自然の中で見つけたおもしろい形の葉っぱから様々なものをイメージしたり、どんな遊びができるのか考えてみたりすることで、発想力想像力が養われます。

また、生き物に触れることで生命の大切さに気付きます。土や水に直接触れて遊ぶことで健康で丈夫な体情緒の安定が身についたり、様々な経験を通して豊かな心も育ったりしていきます。

 

このように、自然の中での豊かな経験の中に様々な力が育つ芽が眠っています。

のはら園での遊びの充実をこれから子ども達と一緒に考え楽しんでいく中で、子ども達の発見や気付いたこと、喜びやワクワクに共感し、思いに寄り添い見守っていきながら、育ちの芽を大きく大きく伸ばしていければと思います。

 

文責:若松

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