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2021.07.02

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身体を使った遊びから(3歳児 年少 ぱんだ組)

元気いっぱいのこども達。毎日エネルギーを発散して遊び込む姿があります。

広い部屋に入ると、ず~っとぐるぐる走り回るこどもの姿をみたことはありませんか?

こども達は、全力でその場を楽しみます。身体を動かすことが大好きです。

先日のブログで運動会に興味をもったこども達の様子をお届けしました。こちらへどうぞ!

かけっこ。玉入れ。ダンスに挑戦したこども達は喜びに満ちていました。

 

 

今回は室内での運動遊びの様子をお伝えします。

6月はこども園のアドバイザーである、中鶴 真人作業療法士の活動もあり、子ども達の好奇心の扉が大きく開くような遊具の工夫も教えて頂きました。

こちらは、4つの遊具を使った自由遊び形式の運動遊びです。

・環境に合わせて身体を使うことができる。

・行動のコントロールをする

・自発性を引き出す。

上記のことをねらいとし、活動をすすめます。

 

活動で使う遊具は、こども園で普段つかっている道具を使います。椅子・机・プラホーミング・棚等を組み合わせて、子ども達が楽しめる遊具を考えて準備しています。

活動中は、ルールを決めずに自由に遊びます。遊具をくぐったり、のぼったり、わたったりすることで、様々な環境に自分の体を適応させて、動くことで体幹やバランス感覚・運動能力を高め、運動機能の発達を促します。

もちろん安全面にも十分に配慮して行います。

 

 

ハイハイの動き

ハイハイの動きでくぐります。ハイハイの動きは、運動能力の基礎となっているので、とても大切です。

 

 

感触

ゴロゴロしたり、踏んだりしながら、足裏や背中、おしりで感触を楽しむ様子です。

 

 

バランス感覚

プラホーミングを渡ることで、身体を安定させるためのバランス感覚が働きます。

 

 

場の共有~接近

限られた狭い遊具の中での場の共有は、友達と関わる接近・共有にもってこいです。【環境に身体を合わせる】ねらいはここでも発揮されます。

入りたいけど、満員で入れない。そんな時は、どうしたらいいかな?と考えるよう、遊びの環境の中で促して自発性を引き出せるようにしています。

 

 

社会性へのスモールステップ~場の共有から友達と関わり譲り合う。

こちらは、椅子を4脚組み合わせて作った小さなジャングル椅子です。

渡ったり、下をくぐったり、座ってみたりと、それぞれ遊んでいましたが、4個組み合わさった真ん中の場所が人気で、子ども達は真ん中を狙っていく様子がありました。

真ん中に入りたくて、ちょっとした押し問答が起こっていました。『入りたい。』『押さないで。』『まだ?』

見守りを続けていると、Aちゃんの次はBちゃん。その次は私。など、譲り合いながら、順番を決めてそれぞれ楽しみに待っている姿がありました。

 

ご家庭では独占できても、こども園では、友達と共有するので思うようにいきません。

子どもは、子どもの中で、学んでいきます。

友達の存在に気づく。

順番を待てるようになる。

譲ることができる。

いやな気持ちがしたときは、いやだ。と言葉で言える。

これらは、これから先の就学にむけて、そして社会の中で生きていくためにとても大事なことです。

 

この時期の子どもは思うように自分の気持ちが伝えられずに思わず、手が出る場面もあります。その時はなるべく手が出る前に止めるように心がけていますが、このいざこざの中でも自分たちで解決できる方法を探っていけるように、ちょっとのいざこざは見守っています。友達の気持ちを考えたり、順番を待つことができたり、譲り合ったりすることを経験によって学んでほしいからです。

このように、運動遊びの活動は、運動能力の発達を存分に高めるとともに、社会性を育むための意図がたくさん盛りこまれています。

 

先日、私共職員も「リズムからみる運動発達」と研修を受けました。

子ども達が楽しくて夢中で身体を存分に動かしながら、集団生活に必要な自発性・社会性を学び、少しずつ成長していく様子を、私達職員も、工夫し、楽しみながら活動を行っていきたいと思います。

 

 

文責 有川

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