お知らせ
2021.10.30
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美味しいものを作るのって大変だ!(4歳児年中 たんぽぽ組)

4月からクッキングにも興味を持ち、取り組んできた子ども達。
6月には、梅干し作りに挑戦しました。その梅干しを使って『おにぎりを作りたい』とクラスで意見がまとまり、今回はご飯も自分達で炊いておにぎりを作りました。
梅干し作りからご飯を炊いて、おにぎりを作る過程で、楽しさ、美味しさを感じるだけでなく、美味しい物を作る大変さも感じることができました。
梅干し作り
梅干しを作ることに決まった頃、子ども達に「梅ってどうやって赤くなるんだろう?」と声を掛けてみました。
すると、みんな一生懸命考えていました。ここで、答えを教えるのは簡単ですが、『どうやったら、何を入れたら』と自分なりに考えてみて欲しいと思い、しばらく答えを伝えませんでした。
すると、家で何を入れたら赤くなるのか聞いてきたり、自分で考えたり、図鑑で調べたり、聞いてみたりと、子ども達は自分達で答えを見つけようとする姿がありました。
このような、自分で考えようとすること、答えを見つけるための方法、手段を考えようとすることは、今後も様々なことに取り組む中で役立つと思います。
ほとんどの子ども達が初めての梅干し作り!1つ1つの作業の説明を興味を持って話しを聞き、取り組むことができました。作り方は、口頭でも伝えましたが、『梅干しのうた』の動画を見ることで、視覚的にも流れが分かり理解が深まったように感じます。
出来上がるまで長い期間がありましたが、子ども達は様子を見たり、気にしたりする姿が最後まで見られ、食べれる日を楽しみにしている様子が伝わってきました。
普段みることのない釜に興味津々!
釜でご飯を炊く数日前から釜を保育室に準備し、子ども達が自由に見たり触ったりできるようにしました。
すると子ども達は、触ったり持ち上げてみたりして、釜の大きさや重さを感じていました。釜を何かに見立てて友達と楽しむ子どもも!
そして、見たり触ったりする中で、「どうやって使うのだろう?」「こうやって使うんじゃない?」と友達と一緒に使い方を予測する姿もありました。
釜でご飯を炊く日、釜を洗うところから子ども達と一緒に取り組みました。
釜で炊く際、私が火の調節をしていると、子ども達からも「火が大きくなった!」「火が小さくなった!」「パチパチ音がするよ!」と見ていて気付き、言葉にする様子がありました。
ご飯が炊けてきた頃、釜の近くにいるとご飯が炊けるいい匂いがしてきました。どうしても子ども達にも、この匂いを感じて欲しいと思い、安全に気を付けながら数名ずつ匂いを嗅ぎにいきました。
すると、子ども達も「いい匂いがする~♡」と嬉しそうな様子。炊きたての匂いを感じることができました。
今回の釜で米を炊く体験の中で、五感【視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚】を使って感じること、気付くことが沢山あり良い経験になった気がします。
自分達で作ってみて気付くこと
今回、梅干し作りや釜でご飯を炊く経験を通して、おいしいものを作るには、時間がかかり大変だということを感じていました。
実際に作ってみて子ども達からこんな声が聞こえてきました。
「すぐに食べられないんだね」「まだできないのかな?」「大変だな」など体験してみてみて気付くことが沢山あったようです。
ですが、やっぱりみんなで時間を掛けて作ったものなので、「楽しかった」「美味しかった」という声が沢山聞こえてきました。
楽しい、美味しい以外にも沢山の気付きが子ども達からでてきて、とても嬉しくなりました。
今は、炊飯器という便利な道具があり、お米を洗ってスイッチを押せば出来上がります。
ですが、昔は炊飯器などなく、火を起こすことからおこなっていたこと、時間がかかっていたことを体験しながら知ることができる良い機会になりました。
今回の活動で、子ども達の中のご飯を炊く選択しが一つ増えたのではないかと思います。
梅干し作り、ご飯を炊いておにぎりを作る様子は、ポートフォリオにして保育室にも置いてありますので、ぜひご覧ください。
文責:武石