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2021.12.02

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フェスタの見どころ ~色から広がる空間~【5歳児 年長組】

年長組の子ども達は、これまでの錦ヶ丘で過ごした経験から、「どんなことを表現できるのだろうか」と考えたり、話し合ったりしながら、フェスタでの表現方法を考えてきました。

その中で、4月から続けている「まんだらぬりえ」の成果を見てもらいたいと話が盛んになり、”色”を使った表現をしていきたいという事になりました。

 

「色」の表現って何だろう?


大人が考える”色”。

赤やピンク、水色と言った明るめの色を想像し、「綺麗にぬりたい!綺麗に見せたい!」と思ってしまいます。

 

しかし、子ども達は少し違うようです。もちろん、明るめの色を好む子もいますが、青や黒、緑と言った暗めの色を好む子どももいます。配色も様々です。

そんな子ども達のすごいなと思った所は、どんな色を選んでも、

「いいね!」

「いい色だね!」

「きれいにぬれてるね!」

と認め合うところです。鮮やかな色ばかりでなく、様々な色を素敵な色と捉えられる感性に「なんて素敵なんだ!!」と私たち保育者は感動しました。

 

 

表現の方法


フェスタでは、この「色」をそれぞれの感性で表現しています。

素材もそれぞれ、色を選んだ理由もそれぞれです。

「どうしようかな?」と子ども達が悩んだり、思い浮かばなかったりした時は「こんな方法もあるよ」とそっと声を掛け、あとは自分達で「これにする!」「こうしてみる!」と自己決定し、自分の作品を作り上げました。

「これでいいや」とあきらめたり、途中で投げ出したりする子どもは一人もいませんでした。「これでよし!」と満足するまでやり切った子ども達ばかりです。

 

大人から見れば「なんでこの色だったの?」「どうしてこうしたの?」という思いが、もしかしたら湧き上がるかもしれません。

しかし、見ていただきたいのは、「今」の子ども達の表現です。

 

年長児の今、「子ども達の感性はこうなんだな」という気持ちで受け止めていただければと思っています。きっと、この時期にこのような表現をし、他の表現方法を見て、「次はもっとこうしたい」「こんな色もつくってみたいな」と感じる次へのステップとして捉えれば、1年後、2年後の成長がもっと楽しみになりますよね!

 

 

作品に込めた思い


今回は、フェスタ当日2つ空間があるうちの”色”について紹介をさせていただきました。近々もう一つの空間”自然”についての紹介もブログでアップします。

自然豊かな素晴らしいのはら園を始め、広々とした園庭で思い切り遊んできた子ども達は、年長までの経験をそれぞれの形で表現しています。

その表現に込めた思いを、保育者も聞き取りをしながら、「そうだったんだね!」と認めながら作ってきた作品です。

 

私たちは言葉で伝えることも表現だと捉えています。

子ども達が作品を作った思いや過程を上手く伝えられない時に保育者は代弁しますが、子ども達には「自分の言葉で作った時の思いや頑張った所、見て欲しい所を伝えらえるといいね」と話しています。

 

子ども達が一生懸命、限りある時間の中で取り組んできた空間です。子ども達と一緒に観ていただきながら、「今」の子ども達の姿を認めていただきたいと思っています。

 

 

文責:桑元

 

 

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