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2022.04.30

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園内研修~人権について学びました~

4/16(土)に、こども園・保育園合同で人権についての園内研修を実施しました。

 

 

 

「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」を基に、子どもの人権や権利について再認識!


子どもにも大人と同様ひとりの人間としての人権がある

  • 生きる権利  住む場所や食べ物があり、 医療を受けられるなど、命が守られること
  • 育つ権利   勉強したり遊んだりして、もって生まれた能力を十分に伸ばしながら成長できること
  • 守られる権利 紛争に巻きこまれず、難民になったら保護され、暴力や搾取、有害な労働などから守られること
  • 参加する権利 自由に意見を表したり、団体を作ったりできること

 

②成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利

・生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること) すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療、教育、生活への支援などを受けることが保障されます。
・子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと) 子どもに関することが決められ、行われる時は、「その子どもにとって最もよいことは何か」を第一に考えます。
・子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること) 子どもは自分に関係のある事柄について自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を子どもの発達に応じて十分に考慮します。
 ・差別の禁止(差別のないこと) すべての子どもは、子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障されます。

 

 

グループワークでディスカッション


以下の①~③のグループディスカッションをしました。

 

①赤ちゃんや幼児を尊重する保育とは?

②外国籍の子どもへの配慮、対応や周りの子ども達の理解へつながるための保育

③ジェンダーレスな社会(性別による格差がない社会)と保育

 

ディスカッション後、改めて次の2点を認識しました。

 

 ○国籍、障がい、性だけでなく、子ども達一人ひとり状況や発達発育をしっかりとらえて、「ひとりの人間」として対応していきたい

 ○子どもが抱く自然な疑問は、子どもが今後よりよく人と関わっていくための大切な出発点になるので、一緒に考えていけるようになりたい

 

研修を振り返り、子どもの人権や尊重するためにどのような保育をしていきたいですか?


〇自分の言葉や行動が、”自分に都合がいい保育”になっていないかを常に立ち止まって振り返りたい。

〇子ども達にとって、安心して過ごせ、温かい保育になっているか保育者同士が意見を言い合えるような職員間の信頼関係づくりも大切にしていきたい。

〇職員間での情報共有をしっかりと行い、対応に迷う場合は、職員間でその子の発達段階を意見交換を行い、対応していきたい。

○子どものやりたい、遊びたいという気持ちは尊重すべきだが、心身の危険が考えられる場合、人に迷惑をかける場合、社会のルールが守れない場合は、行動は受け入れない。その際は、子どもの気持ちに寄り添いつつ、その子にとってよいと思う行動へ導いてあげたい。

○子どもの人権を守る保育ができたかを毎日振り返りたい。

 

参加した職員からはこのような振り返りが集まりました。

 

『子どもの人権を守る』とともに、『子ども自身の人権力を育む』ために私たち大人が考えたいこと


 

子どもも立派な”一人の人”。一人の人として尊ばれる存在です。

子どもは人権を守られている存在であると同時に、現在そして未来の『人権の担い手』、さまざまな人たちと暮らしていける『共生社会の担い手』でもあります。

パワハラ、セクハラ等で賑わせているニュースで、人権力は大人になったら身につくものではないことがよくわかります。

子ども達の近くにいる私たち大人が子どもたちのために人権について学び、日常生活の会話や言葉かけに活かしていきましょう。

 

 

文責 壽福

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