お知らせ

2022.07.11

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心もつながる七夕(4歳児 年中組)

77日、七夕と聞いて何を思い浮かべますか?

星!  七夕飾り!  短冊!

織姫!   彦星!   天の川!

そうめん!   星型ゼリー!

などなど・・・

頭に浮かぶワードと共に過去の経験が思い出されたのではないでしょうか?

その記憶は、過去に読んだ絵本、誰かに聞いた話、幼い頃に飾りを作った体験、短冊を書いて飾った経験、七夕の日によく食べたメニュー、夜空の星を眺めた記憶だったのではないでしょうか。経験で得た情報や記憶はいくつになっても思い出として色濃く刻まれているものですよね。

子ども達にとって、こども園での七夕活動が楽しい思い出として記憶に残り、七夕という伝統行事が未来に受け継がれていってほしいと願います。

 

 

飾りを作るの楽しい

 

七夕に触れる第一歩として絵本を通して、七夕の由来を紹介したり、飾りには名前があり込められた意味がある事も紹介したりしました。

しかし、こども園では「三角はこう繋ぎましょう。輪っか飾りを作りましょう」といった活動は行いません。保育者は、子ども達が意欲的に活動できるような環境(いろいろな形の紙と子どもの数より少ない数ののり)を準備し、後は自由に作ってどうぞと見守ります。子ども達の主体性や発想を大切にする為です。子ども自身が考えて、自由に作る事で、作る楽しみ豊かな発想力集中力が身についていきます

三角や四角のカラフルな折り紙を手に、どうやって並べようかな?と組み合わせを考えながらのりで繋ぎ合わせて、作る事を楽しんでいました。

大人の想像を超えた作品がどんどんできてきます。

ただつなぐだけではなく、「〇〇作った!」といろいろ見立てたながら作っている姿、

各々が思い思いに作り、時には友達の作品を見てヒントをもらったりしながら、長くつなげた事への達成感を味わい、とてもいい笑顔で見せにくる姿、

好きな色や形を集めて繋ぎながら「面白いね。楽しいね。」と会話しながら作る姿

があり、子ども達の表情が活き活きとしていました。

作るって楽しい!と思える体験になるよう、保育者は一人一人の気持ちを大切にし寄り添います。子ども一人一人発達のペースや考え方が違います。だからこそ、一斉に活動しながらもその中に自分のペースで楽しめる取り組みが必要なのです。

のりの本数にも意味があります。あえて数人に1つののりを準備する事で、貸し借りのコミュニケーションが生まれますまた、友達に譲る気持ちや待つ気持ちも、他者との関わりの中で学んでいけるのです。のりを共有する事で、1人の製作活動ではなく集団の中での活動になっています。

友達とやりとりしているうちに

「一緒に繋げよう!」

とお互いの作品を繋ぎ、協力しながら作る姿も見られるようになりました。

 

短冊作り

『何をお願いしようかな?』と考えながら、願い事が叶いますようにと一生懸命、文字や絵で気持ちを表現しながら描いていました。

☆丸いあめや、おやつがいっぱいの絵を描いた子(おやつがいっぱい たべられますように。)

☆自転車の絵を描いた子(じてんしゃが かえますように。)

☆ママ、パパ、赤ちゃん、・・と家族の絵を描いた子(かぞくがいっぱいになりますように。)

願い事が短冊1枚では足りず、2枚、3枚と描いた子も沢山いました。どの子もすごく真剣な眼差しでした。

 

こより作りにチャレンジ

習字紙を細く切った紙を用意して、

「こよりを作りたい人は紙を準備してあるよ。」

と誘ってみると、興味を持った子ども達が集まってきました。

「どうやって作るの?」

と、大人や友達がするのを見ながら、見よう見まねで作り始めます。こよりは、より始めが難しいので、困っていたら少しだけサポートしてあげると、後は自力で頑張ります。

親指と人差し指を巧みに動かしてよるのがポイントなのですが、子ども達は試行錯誤しながら、やりやすい方法を自分なりに工夫していました。両手の手のひらを擦り合わせたよってみたり、両手の指先でギュッと捻りながらよってみたりとやり方は様々。1枚の紙を紐にする為にどうしたらいいか、自分で考えてやってみる事こそが学びなのです。1本できた子は、

「できた!」「まだやりたい!」

できた喜びを味わい、それが作る楽しさに変わっていきます。自信に繋がっていきます。

楽しそうに作っている子ども達を見て、他の子ども達も集まってきます。すると、子ども同士で教え合う姿が見られるようになります。

保育者は、「その方法いいね。」「さっきのより細くできたね。」と、子どもか作る過程を大切にし温かく見守ります

 

笹に飾り付け

大きな笹に大喜びの子ども達。

「夜、晴れて欲しいね。」

「星☆見えるかな?」

短冊をどの枝に結ぼうか考えながら結び付け、願いが叶いますように!と手を合わせる姿も。

自分で作った飾りを探して飾ったり、「これ、長いね!」と友だちと長さ比べをしながら飾ったりと、微笑ましい光景でした。

11人の思いが詰まった素敵な短冊と、子ども達の気持ちが繋がった色とりどりの飾り!

子ども達の思いがいっぱい詰まった七夕飾りは、リズム室前に飾ってありますのでぜひご覧ください。

文責:宮原

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