お知らせ

2022.08.04

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虫取りにでかけました!(5歳児・年長)

年長組は7月13日に橋口農園へ虫取りに出かけました。

6月に植えたお米の苗がどのぐらい育っているかの観察と、広い場所でだからこそできる遊びを!と考え計画しました。

子どもたちは何日も前から「あと〇回寝たら虫取りの日!」「虫かごを買ってもらった」「おうちにある虫取りあみを持っていく!」と話しており、この日を楽しみにしていた様子でした。

梅雨明けしたのに雨模様が続いている鹿児島市。当日のお天気が心配されましたが、雨が降ることもなく出発することができました。

 

 

田んぼにいる生き物を知ろう!

橋口農園に到着すると、前回出会ったアイガモやヤギに「こんにちは~」とあいさつをする子どもたち。1か月ほど離れていても、楽しかった思い出をしっかりと覚えているこどもたちの姿がありました。

田んぼに行く前に、橋口さんから田んぼにはどんな生き物がいるか、写真を見せてもらいながら勉強しました。

虫が苦手で少し不安な表情を見せていた子も、あらかじめ写真で生き物の様子を見ておくことで少し不安が和らいだ様子でした。

写真では、色も形もそれぞれのヤゴを見せていただき、引率した大人も「へえ~」と関心が高まりました。

 

いざ、虫取りへ!

田んぼのほうへ足を運ぶと、先月みんなで植えた苗が少し伸びていることに気が付きました。色も青々と、元気に育ってくれているようです。

田んぼの中と、田んぼの周りの土手での虫取りでしたが、「本当に虫がいるの?」というぐらい静かです。

橋口さんが子どもたちに「こうやって草の上を歩いてみてごらん」と歩いてみせると、ピョンピョンとバッタが跳ねて出てきました。橋口さんに続け!と、虫取り網を握りしめて草の上を歩き、いざ虫取りへ!

みんな各々に散らばり、虫取りへと出かけていきました。子どもたち自身で歩いて見てみると、草の上だけでなく用水路の水の近くや田んぼの水の中にも生き物がいることが次第にわかってきたようです。

「こっちにバッタがいるよ!」「こっちでカエル見つけた!」「トンボが飛んでる!」とあちらこちらでお友だちを誘う声が聞こえてきました。

橋口さんが透明のカップを用意してくださり、田んぼの中の水をくみ上げて見てみました。

小さな緑色の粒があちこちに浮いているのが分かります。「これはミジンコだね」と橋口さんに教えていただき、カップの中を凝視する子どもたち。

目に見える生き物だけでなく、よーく見ないとわからない小さな生き物や微生物の存在にも気づくことができました。

 

生き物をつかまえるのはむずかしい

錦ヶ丘では、ビオトープがあるため生き物に触れることや生き物を目で追うことに慣れている子も多いのですが、最近はスマートフォンやタブレットの普及とそれに伴う幼児向けのコンテンツの流行により、画面上のものを目で追うことに慣れている子どもが多いように見受けられます。

しかし、実際に生で動くものを見て追いかけるという体験も「見る力」を育てる大切な要素であると私は考えています。

虫取りでの子どもたちが苦戦しながらも生き生きと生物を追いかける姿を見ていると、子どもたちが自然の中でこうして「見る力」を養っているんだなぁという気付きもありました。

そして、画面の中で動くものには手を伸ばして触れないけれど、自然の中であれば自分の手で掴んで触ることができる。「これだ!」と思ったものに実際に手を伸ばして捕まえることができる。

こういった「生きた体験」が子どもたちの達成感や主体性にもつながってくるように感じられました。

虫取りの時間では、「もうそろそろおしまいにしようか」と大人が声をかけるギリギリまで、「もっとつかまえたい」「もっと見つけたい!」と没頭するこどもたちの様子がありました。

難しいけど楽しい、だから続けたい!という感情を通して、粘り強く頑張る力や困難な状況でも楽しもうとするたくましさに繋がっていくといいなと考えています。

田んぼにいる生き物には役割がある

虫取りのあと、つかまえた生き物をひとつずつ橋口さんにお見せして、名前や種類を教えていただきました。

同じものをつかまえたと思っていても、よく見ると種類が違うこと(同じカエルでも種類が違う、など)を教えてもらい、大人も子どもも「へえ~」と聞き入っていました。

「これは田んぼの雑草を食べてくれる、いい虫です」など、それぞれの生き物が食べているものについても教えていただきました。

田んぼにいる生き物はそれぞれに役割があって、6月に植えた私たちのお米の成長を助けてくれています。お米の成長を見守る中で、生き物たちの自然な営みや食物連鎖があって、おいしいお米をいただけることをこどもたちと知り、学んでいく1年としていきたいと思います。

文責:津田

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