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2022.09.21
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乳幼児の便秘と下痢

よく連絡帳で「3日うんちが出でいません。園でしたら連絡ください。」、「昨日、下痢気味でした。様子を見てください。」などのご連絡をいただきます。
近年、約半数の子どもが便秘で悩んでいるという調査結果もあり、乳幼児期には便秘、下痢はよくある症状です。
どうして子どもは便秘や下痢をしやすいのでしょうか?
〇歯が生えそろっていない、また、噛む力も弱い。
〇胃や腸が未発達
〇排便する際に使う筋肉も未熟
〇腸内細菌が整っていない
などの理由があります。
乳幼児期はまだまだ身体が成長段階。だからこそ、便秘や下痢を引き起こしやすいのかもしれないですね。
1 乳幼児期の便秘って?
「便の回数が1週間に2回以下」の状態が、便秘と言われています。
毎日うんちが出ていても、硬くコロコロしている場合は注意が必要です。
水分不足が疑われたり、繊維不足によりスムーズな消化ができていないことが考えられるためです。
以下のポイントを参考に、病院受診して相談してみるのもいいと思います。
<便秘を疑うポイント>
・苦しそうに排便している
・ふだんよりウンチやおならのにおいが強い
・お腹が張って固い
・機嫌が悪い(うんちが出ると機嫌がよくなる)
・食欲がない
・授乳してもすぐに戻してしまう(※これが頻繁になる場合は別の原因が考えられます。ぜひ病院受診を!)
2 乳幼児期の下痢って?
乳幼児期の下痢の原因のほとんどは、消化不良や感染症です。
中でも感染症が原因の場合は、嘔吐や吐き気を伴ったり、発熱したりすることもあります。
まずは、「いつもの下痢と違う…」と気づいてあげることが大切です。
3 家庭で知っていてほしいこと
〇便が腸の中にたまった状態の習慣化を防ぎましょう。
乳幼児期は排便の習慣を少しずつ身につける時期です。お腹がすっきりしたという心地よさを感じられることが、積み重ねられるといいですね。
〇力んでいたり、苦しそうに排便していたりする場合は、肛門付近を綿棒刺激をしてあげてもいいです。
「毎日だと癖になるのでは?」などの質問もありますが、ただ肛門を刺激しているだけなので、大丈夫です。
【綿棒刺激の正しいコツ】
綿棒は、子ども用の綿棒では、細すぎて刺激が不十分なため、簡単に折れない大人用の綿棒を使用します。先端にワセリンなどの滑りをよくするものを塗りましょう。
赤ちゃんの足を持ち上げ、綿棒を肛門にゆっくりと差し込んでいきます。挿入する際は、綿棒の先を背中の方向に向け、長さは大人の小指の第2関節までを目安にします。
挿入後は、綿棒で数回ほど肛門の中をグルグルと回してあげると、肛門の刺激になります。
〇下痢が2週間以上続く場合は、乳糖を含まないミルクや乳糖分解乳といった特殊なミルクを飲ませ、病院に相談してみましょう。
〇うんちの色について
緑色やうぐいす色は、正常な便の色です。母乳栄養児は黄色い便が出る、人工栄養児(ミルク)は緑の便が出るといわれています。
母乳栄養児はビフィズス菌が主な腸内細菌で、ミルクではビフィズス菌が比較的少なく他の腸内細菌が増えてきて緑色になります。突然色が変わると驚くかもしれませんが、心配はいりません。
一方で、心配な便の色もあります。白・黒・赤の便は、病気の場合があるので、病院で診てもらいましょう。
〇便秘薬の飲ませ方について
薬を使うことを心配し過ぎずに、しっかり排便させ、腸の中をいつも空っぽにする習慣をつけてあげることが大事です。
年齢を重ねると、だんだんと薬の量も少なくなることが多いので、病院で処方された薬は使用して排便を習慣化できるようにしましょう。
食べることは生きることですが、排泄も生きる上で大切なことです。
乳幼児期の子どもの排便は、まだまだ身体も心も発育発達中で不安定です。
「うんこがいっぱいでたね。気持ち良かったね。すっきりしたね。」という体験を積む大切な時期ととらえ、私たちも声をかけながら、排泄に関わっていきます。
便秘や下痢だけでなく、子どもの体調等のことで困っていることがありましたら、ご連絡くださいね。
文責:壽福