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2022.11.22
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2・3歳児だより ~のはら園にはわくわくがいっぱい~

先日、砂場で遊んでいた2歳児。
センダンの枝を拾って、木の隙間を何やら真剣にほじほじ…。
5分ほど経った頃でしょうか。「はー。」と、達成感に満ちた声と表情でその場を立ち去っていきました。
何があったのだろう‥‥と見てみると、そこには小さい石ころがコロンと転がっていました。
つまっていた石を一生懸命取り除こうと頑張っていたのでしょうか…?
この一連の姿を見て、私はさらにのはら園の魅力に引き込まれました。
そんなワクワクがいっぱいののはら園について、今回はお伝えしていきます。
皆さんはどんな遊びが好きでしたか?
皆さんは小さい頃、どんな遊びが好きでしたか?
私は自転車に乗ること、ままごとをすることがとても好きでした。
とは言っても、ままごとは既製品の玩具を使って室内でするものではなく、いつも外に出て自宅の駐車場にあるブロック塀の上に木のまな板を用意し、包丁のような木切れを見つけ、近くにある草花を取ってきて行うままごとでした。
小さい頃から草花に触れることがとても好きでしたが、その草や花が何の名前かは知りませんでした。
しかし、その草花の特徴はよく知っています。
切ったらねばねばする草。 色水ができる花。 水に浮いて形の可愛い草。
今思えば、幼いころに経験したことが、今では私の宝になっています。
変化するのはら園
錦ヶ丘に魅力を感じ、就職して15年になりました。
あっという間の15年ですが、のはら園には毎年いろいろな発見があり、その体験から沢山のことを学ばせてくれます。
私が入職した当時は、せせらぎの近くにクローバーがたくさんあり、子ども達と四葉のクローバー探しをしていた記憶が鮮明に残っています。
寒い冬は園庭一面雪景色。大雪による休園で子ども達がいない園。誰も踏み入れていない雪の感触を大人が楽しんだこともあります。
金木星や銀木犀(ナタオレの木)は、毎年変わらず良い香りを私たちに届け、秋を知らせてくれました。
さて、今年の私の大発見は、百日紅(サルスベリ)の木に花が咲く時、他の秋を知らせる花も一斉に花開くことです。

今年は百日紅(サルスベリ)と共に、彼岸花・木蓮(モクレン)の花が一気に咲き、それと同時に柿の実がほんのりオレンジ色に色づき始めました。


春に咲く花たちは今咲きました!と言わんばかり鮮やかな色合いで主張しています。
しかし、今年気付いた秋の花々はどこか厳かに、ここにいますよ…と、静かに、けなげに咲いていると私は感じました。
どんなことをお子様に感じて欲しいですか?
私は自然がとても好きなので、自分の子どもにも自然を通していろんなことを感じて欲しいと思います。
保護者の皆様も、いろいろな思いを抱きながら子育てをされているのではないでしょうか。
私は時間があれば子どもと散歩をしたいと思ってるのですが、毎日の中でその時間を見つけることはなかなか難しいものです。
しかし、時間を見つけたら散歩に出発!
子どもが見つける発見をともに喜び、感動する。
何かを教えるのではなく、一緒に不思議がる。
教え、導く存在にはできる限りならないように気を付けています。
それは子どもの感性や感動を、大人の価値観や感覚で上書きしないためです。
みなさん子ども達にどんなことを経験し、感じてほしいですか?
のはら園での経験を
最初にお話しした2歳児の男の子。
木に挟まっていた石を取りたい!と、ものすごく集中した時間を過ごしました。
取れた時のすっきりした―!!という表情は何とも言えない満足げな表情でした。
この一連の出来事。日常の中の何気ない、些細な出来事のように感じますか?
きっと程よい硬さ・程よい長さの枝を見つけることができないと、この表情は見られなかったでしょう。今回は偶然その枝を見つけたのかもしれません。
しかし、この経験が次につながるはずです。
途中で私が声を掛けていたらこの遊びは最後まで続けることができたでしょうか? もしかしたら、集中が切れてしまっていたかもしれませんね。
子どもが夢中になっている時こそ、大人の関わりがとても大切だと感じます。
最後に
錦ヶ丘の園庭には、子どもが創意工夫する環境が広がっています。
大人が自然を嫌がれば、それを見ている子どもも自然を嫌がります。
草がチクチクして痛い事、転んだら痛い事、香りのする草花があること、子ども達はきっと毎日の遊びの中で気づいているはずです。
お迎えの時、少しのはら園の散歩をしてみませんか?
子ども達の声を聞いてみませんか?
玩具で遊ぶよりも魅力的な子どものキラキラした表情を見られるかもしれませんよ♪
【おすすめ書籍】 書籍名:センス・オブ・ワンダー 著者:レイチェル・Lカーソン
文責:水之浦