お知らせ

2023.02.04

Blog

食事の時間、子ども達にどうやって関わればいいの?(2・3歳児だより)

今回は食事についてお伝えします。子育てのプチアドバイスになれば嬉しいです。

 

食事っていつからはじまるの?

生まれて間もない赤ちゃんが最初におっぱいを飲む瞬間から、食事は始まっています。

舌でおっぱいを包み込み、吸啜(きゅうてつ)する反応は生まれ持った物ですが、その後、子どもを育てる大人がその時期の子どもに合った離乳食を食べさせていく事で、舌が発達し、咀嚼する機能が身に付きます。

とても簡単に書きましたが、”食べる”という行為は舌・顎・唇等、口全体の発達が合わさった、とても大切な発達の一つなのです。

 

 

食べている時はどうやって見守ればいいの?

食べることは口全体の機能が合わさった行為…と聞くと、少し難しく考える方もいらっしゃるかもしれません。

食事や離乳食には段階があるとわかっていても、では今、目の前の子にどうやって関わればいいんだろう…?と、疑問を持たれると思います。

私も2人の子育て中ですが、どのタイミングでどんな食材を与えればいいか、どんな道具を使えばいいかとても迷い、インターネットや本で沢山検索しながら子育てをしてきました。

やってみる中で、本やネットに書いている通りにやってもうまくいかない…という悩みもありました。

そこで気づいたことは、目の前の子どもに合っていなかったのでは?という視点です。

 

答えは子どもが教えてくれる

離乳食の時期、食べたくないと吐き出したり、逆に良く食べたりする食材はありましたか?

味付けが悪いのかな…?味が嫌いなのかな…?と考えたり、時には一生懸命作ったのに!と、悲しくなったり…。

そんな時に大人は「こんな方法はどうだろう?」と色々試してみたのではないでしょうか。とろみをつけてみる?ミルクに混ぜてみる?いろいろ試しながら子どもが食べてくれると、大人も嬉しくなりますよね。

まさに、子どもが「そうそう!これなら食べられるよ!」「この食感すき!」「この味好き!」と、答えを教えてくれた瞬間です。

 

大人も子どもも試行錯誤の離乳食時期。その時期を経て、1歳~2歳ごろになると、自分で食べることが楽しくなり、いろいろな食材に自分からチャレンジする子が増えてきます。

 

一緒に食べる時間を大切に

家事をしながらゆっくり座ってご飯を食べる。仕事や家事に忙しい毎日を送っていると、子ども達が小さいうちはその時間を取ることも奇跡だ!と感じることもしばしば。

しかし、1・2歳児頃になると自分で食べることができるようになります。この時期は食べこぼしが多くなりますので、新聞紙やレジャーシートを敷きながら食べさせると片付けも楽ですよ♪

そして何より、家族でご飯を食べる時間を作れるといいですね。子どもたちは大人が食べる様子をよく見ています。大人が咀嚼している口の動き、食べ物を美味しそうに食べる姿は、子どもたちに大きな刺激を与えています。

忙しい毎日の中ではありますが、対面に座って、口や表情を見せながら親子で食事の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

食べない子どもにどうやって食べさせたらいいの?

年齢が上がるにつれて、「食べてみて?」「おいしいよ?」と進めても、なかなか食べてくれなくなる時期が来ます。

そんな時こそ、大人が一緒に食べて「美味しいね」と思いを伝えてみてはどうでしょうか。

私たち大人も、目の前で美味しそうに食べている人がいる、と思わず箸を伸ばしたくなりませんか?

今は難しくてもいつか、「食べてみようかな…」と思ってくれる日が来ます。意思が出てくるこの時期こそ、大人の根気強いかかわりが大切です。

 

 

大人も子どもも楽しい時間を

さて、今までお話ししてきましたが、「そうは言っても上手くいかないんだよ…」と感じている方も多いのではないでしょうか。

子ども達にも気持ちがあるように、大人にも気持ちがあります。上手くいくと嬉しいですし、「いやだ!」と言われると怒りたくなったり悲しくなったりする気持ちも、私たち大人の大切な感情です。

そんな時は、「今日はもうやめておこう。」と無理をしないことも大切です。

 

食事をする前に親子でルールを決めることも良いかもしれません。

その①「このお皿の中にあるものだけは食べてね」

この方法は、見た目に分かりやすくゴールが見える為、苦手な物でもあと少しだから頑張ろう!と、子ども達がゴールを目指しながら食べることができます。

その②「時計の針が〇になったらごちそうさましようね」

この方法は、ダラダラ食べ始めた時にここになったらおしまいね。という目安を伝える事で、見通しもって食べることができます。約束の時間になったら「たべたい!」と言っても、食事をおしまいにする大人の気持ちも大切です。

 

 

最後に

今日はしっかり向き合える!今日は無理だ…という大人の気持ちも大切にしつつ、子どもたちの今の姿を受け止めて関わりましょう。

この子にこうなって欲しいな…という大人の思いは見失わないように、目の前の子ども達に合った関わりを探していきませんか?

お子様が必ず答えを教えてくれるはずです♪

 

私達保育者も、色々な方法や言葉かけで子どもたちの食の時間を大切に関わっています。悩んだ時には是非私たち保育者にも相談してくださいね。子育てのパートナーとしてお子様の育ちを一緒に見守っていけたら嬉しいです。

スプーンの持ち方や、箸の移行方法についてはこちらのブログもご覧ください。

 

文責:水之浦

 

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください