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2023.02.27

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0・1歳児だより『イヤイヤ期の姿から』

「イヤイヤ期が始まって、毎日大変です。」「お家では、思うようにならないと、大人を叩いたり、引っ掻いたりするので、園で先生方や友達にもしてしまわないか心配です。」等、連絡帳やお迎えの際に、保護者の皆様から、お子様の関わり方についてよく質問や相談を受けます。

今回は、家庭や園で見られる子どもの姿から、イヤイヤ期の原因や園での関わり方をまとめてみたいと思います。

 

◯イヤイヤ期とは…

2歳前後の子どもが成長する過程で、自己主張が強くなってくる時期のことです。

1歳半ごろから、自我が芽生え、「自分で!」「嫌だ!」と自己主張を始めます。思うようにならないと癇癪をおこし、大人を困らせることが多くなってくるころです。

◯なぜ、イヤイヤするの?

・「自分でやりたい!」という自我の芽生え

・大人の気を引きたい、甘えたいという気持ち

・思うようにならない、自分でしたいのにできないことへの不満

・空腹や眠たい、疲れたなどの体調の事上手く表現できない

 

イヤイヤ期には、これらの理由・背景があるといわれています。

子ども達の心が揺れ動いている、葛藤していることが感じられますね。

 

 

◯家庭や園で、よくある子どものイヤイヤ

・友達や兄弟の物を欲しがり、泣いて怒って、押したり叩いたり噛みついたりする。

・好きな物、お気に入りの物がわかるようになり、そのものにこだわる。

・お店で「あれがほしい!」と、床に寝転がり駄々をこねる。

・「チャイルドシートは嫌だ!」「お風呂は嫌だ!」「まだ、寝たくない!」「着替えたくない!」「帰りたくない!まだ、遊びたい!」等、イヤイヤで、なかなか次の行動に移ることができない等。

 

このような場面に遭遇した時、「もう!!」と大人も苛立ってしまったり、「どうしたらいいんだろう」と涙が出そうになったりするのではないでしょうか?

子どもの感情が全力で表出される場面だからこそ、向き合う大人も大変ですよね。

 

◯園での対応

・怪我や危険のある行動、人に迷惑がかかる行動は、短い言葉「やめて!」「しないで!」「危ない!」等のわかりやすい言葉で伝え、その行動をやめさせるようにしています。

・イヤイヤしている子どもを、抱き締めて子どもの気持ちに共感します。「○○したかったんだよね。」と、気持ちは受け止めますが、して欲しくない行動は受け入れない関わり大切にしています。思いを受け止められることで、気持ちを切り替えられるように関わっています。

・気持ちがなかなか切り替えられず、イヤイヤする際は、対応する大人や場所変えたり、水分補給をしたりして、気持ちが切り替わる場面をつくるようにしています。

…とはいえ、園の大人も一人で対応していると、気持ちがつらくなってしまうことがあります。そうならないように、周りにいる他の職員と声を掛け合い、交代しながら対応をするようにしています。

 

〇イヤイヤ期は、子ども成長のステップ!

イヤイヤ期は、子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげることで、「自分のこと、しっかり受け止めてもらえるんだ」と自己肯定感が高まり、自分に自信を持つことができます。

自分に自信がある子どもは、積極的にチャレンジし、失敗しても、立ち上がり調整するする力(レジリエンス)を高めることができます。

大人が、子どもの嫌な気持ちに共感し受け止めてあげる関わりをすることで、子どもは、自分の思うようにはならないが、自分の気持ちをわかってもらえたという経験をします。そのような経験を重ねることで、我慢する気持ちやルールがあることを感じ取り、その場に合った行動が次第にできるようになります。

イヤイヤ期は、その根っこを育む大事な時期と捉え、子どもと日々関わっています。

 

先にも書きましたが、イヤイヤ絶頂期の子どもと過ごしていると、時には、心に余がなくなり「なんで!こんなに毎回…」「わがままばかりで、付き合うのにイライラしてくる!」ということもあるかと思います。

自分の思い通りにならないとどこでも寝転がって手足をバタバタギャーギャー。全力で泣きわめく我が子の姿に、オロオロしながら「私も泣きたい!」「どこかへ隠れたい!」と思った子育て経験があります。過ぎ去った今となっては、こんな時もあったと懐かしく微笑ましくなります。

イヤイヤ期は、必ず終わりがやってきます。お子様の関わり方で、悩んだり困ったり「話ををきいてほしい!」等ございましたら、いつでも声をかけてくださいね。一人ではありません。保護者の皆様と一緒に、お子様の成長を温かく見守っていきたいと思っています。

 

文責:山﨑

 

 

 

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