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2023.05.15

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「食べる」世界へ(0歳児 れんげ組)

園庭からテラスへと吹き抜ける爽やかな風を感じながら、れんげ組の子どもたちは好きなおもちゃに手を伸ばしたり、喃語で気持ちを表現したりしながら穏やかな日々を過ごしています。

そして、身体を動かした後は食事の時間。子どもたちの多くは、現在、離乳食を食べています。

今回のブログでは、離乳食を食べる上で大切にしていることと現在の子どもたちの様子をお伝えしたいと思います。

 

離乳食とは?

生まれてからミルクや母乳で栄養をとっていた子どもたち。その後成長していく中でミルクの世界から「食べる」世界へと移行していく過程に離乳食があります。

でも、いざ離乳食を作って食べてもらおうとしても、

「思ったように食べてくれない」

「この前は食べていたのに今日は食べない・・・」

なんてこともありますよね。

 

錦ヶ丘では、初期・中期・後期・完了期の4段階に分け、離乳食を提供しています。離乳食は栄養をとることだけでなく、

食べる意欲を育てること

口の動きや発達をじっくり見守り安全に食事を行うこと

を大切にしています。この4段階の詳細は後日紹介したいと思います。

口に入れてみたものの、好みの味や食感ではなく吐き出してしまうこともあります。しかし、栄養をとることだけを目的として無理に食べさせてしまうと、食べることそのものが嫌になってしまう恐れもあります。

食べる世界の始まりである乳児期には、まず

食べることって楽しい!

もっと食べたい!

を感じられるような時間にしていきたいです。

 

現在のれんげ組の様子は…

現在れんげ組の子どもたちは、口をもぐもぐと動かしたり、指やおもちゃをかみかみしたり、指差しをしたりと

食べたい!

お腹が空いた!

という気持ちを一生懸命表現して伝えてくれます。

中には、前傾姿勢で離乳食に向かったり、介助のスプーンを自分の手でつかみ口までもっていったりと、意欲的に食べる姿が見られとても嬉しく感じています。

口に入れたものを吐き出してしまう姿も見られますが、まずは、

興味をもって食べてみる

実際に口にすることが食材の味や食感

固さを知る第一歩

と温かく見守っています。

 

また、月齢に応じて手づかみ食べも行っています。

自分で食べることで、口に入れやすい手のつかみ方や、適当な一口量が分かるようになったり、手指の感覚や巧緻性を高めたりすることにも繋がっています。

 

 

 

離乳食を始める時期は?

現在は、色々な情報が溢れ、〇ヶ月くらいから離乳食ですよ。というように表などもあります。

でも、実際は離乳食を始める時期、進め方は一概に月齢の発達で決められるものではありません。

ずりばいやハイハイをたくさんすることで顔周りの筋肉が発達するように、身体の動きと食べる力は関連しています。

前回のブログで今引き出したい動きについて触れているので、ぜひこちらもご覧ください!

 

離乳食は、その子自身の体の発達、口の動かし方、家庭で食べているものなどと照らし合わせ、家庭と保育室、給食室とで相談しながら進めています。

とはいえ、「なかなか進まないな?」「吐き出してしまうな」など、悩みはつきないものですよね。

園では、栄養士が実際に食べる様子を見たり、担任と給食室とで意見交換しながら見守っています。悩みなどありましたら、いつでもお声かけください。

子ども達が

食べることって楽しい!

もっと食べたい!

と感じられるように見守っていきたいと思います。

 

 

文責:今村

参考文献:そしゃくと嚥下の発達がわかる本  山崎祥子

 

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