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2023.06.15

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愛着ってすごい!(0歳児 れんげ組)

鹿児島も本格的に梅雨に入りました。子どもたちはじめじめとした天気に負けじと、雨音を楽しみながら過ごしています。

最近のれんげ組では、保育者が

「〜してくるね」

と声をかけて子どもの傍から離れると、涙を流したり後を追ったりする姿が見られるようになりました。

子どもたちにとって、保育者が安心できる存在、気持ちを受け止めてくれる人だと感じ、信頼関係ができてきているなと感じる日々です。

今回は、今大切にしている関わりと乳児期の愛着についてお伝えしていきたいと思います。

 

私たちが大切にしている関わり

今のれんげ組は、入園当初に比べ、

「お腹がすいたよ!」

「眠たい!」

といった気持ちを、涙を流して懸命に伝えてくれるようになりました。

そんな姿から、担任の中でも

「子どもたちが心地よく過ごせるリズムを大切にしたいね。」

といった話をしています。

子どもたちとの関係が慣れてくると、

「そろそろ眠たくなる時間かな」

「ミルクの時間かもね」

と要求を聞く前に、気持ちを察してしまいそうになる事があります。

子どもたちが泣きで要求を訴える前に、ミルクを準備してしまったり…抱っこをしてみたり…

遠くにあるおもちゃを欲しそうにしていると、保育者が全て子どもの身の回りに並べてしまったり

そんな時は、

「今子どもたちはどんな気持ちかな? どうして欲しいのかな?」

と、一度立ち止まって考え、そして「要求の先回り」をしないよう心がけています。

 

 

「安心」を感じるにも個人差があります

育った環境や、その子の生まれ持った気質など、全てが同じではない人間だからこそ、その子が満たされる瞬間や愛着(アタッチメント)が築かれていく過程も違うなと感じています。

活動範囲が拡大していく1歳前後の子どもたちは、まだ安心の輪が小さく、新しい世界に飛び込み、すぐに保育者のそばに戻り安全や安心を確かめます。

ちょうど今のれんげ組の子どもたちも、担任や常日頃からいる職員が傍にいることで、安心した表情を見せたり、初めての活動にも一歩踏み出す姿も多くなってきました!

 

今は、「嫌だな、不安だな、気持ちが悪いな=不快」な感情から、それぞれが受け止め、満たされる快感を繰り返し感じることを大切にしたいと思っています。

また、この不快と安心の繰り返しが、2歳〜5歳ごろになると、徐々に大人から長時間離れて探索や遊びこめる自信に繋がっていくといわれています。(何年後か先を想像すると自立してゆく姿に、少し寂しさもありますが。)

安心の土台を作る貴重な時期を、一緒に過ごすことができ、嬉しく思います♪

次回のブログでは、安心できる環境の中で、初めて挑戦した感触遊びの様子について、スポットを当ててお伝えしたいと思います。

参考文献:赤ちゃんの発達とアタッチメント 遠藤利彦

文責:武田

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