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2023.07.06

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田植え(5歳児 年長組)

6月14日、川上町にある『橋口農園』へ田植えに行ってきました。

 

今回は、田植えを通して、米作りに興味をもち、生長の過程や命の尊さを知ることを目的に出掛けました。

日頃から、自分達が給食で食べるご飯を炊いている子ども達は、「お米ってどうやってできるんだろう?」と興味をもち、絵本「田んぼ」を読んだり、「サンダルを準備をしたよ!」「もうすぐだよね!」とわくわく感を重ねてきました。

 

いざ!田んぼへ

田んぼに行くのは、ほとんどの子どもが初めての様子で、恐る恐る足を入れる姿がありました。「歩くのが難しい!」「ドロドロが気持ちいい!」と感じたことを自分なりの言葉で表現していました。慣れない泥の感触に足を動かすだけで大変そうでしたが、目や鼻や肌など、全身の五感を使って感じている様子でした。

苗の植え付けでは、目印の所に植えるよう、説明がありましたが、もったりとした重い泥の中での作業なのでまっすぐ植えるのが難しく、悪戦苦闘。それでも、子どもたちは目印に丁寧に植え付けようと真剣そのもの。自分たちが植えた稲が「いつかお米になる!」と思うからこそ、真剣だったのでしょうね!

 

田んぼにいる生き物探し

苗を植え終わると、田んぼで遊びました。その頃には田んぼの泥の感触にすっかり慣れた子ども達。

広い田んぼの中で、夢中になって生き物を探し始め、すぐに「カエルがいた!」と叫んでいる子どもの姿も。近くに行くと、よ~く見ないとわからないくらい泥と同じような色のカエルがピョンピョン跳んでいました。好きな物を探す目は、キラキラと輝き、夢中で田んぼの中を駆け回っていました。

次々に「いた!」「見つけた!」「貝がいた!」と発見した喜びに満ちた声があちらこちらから聞こえます。

タニシはこちら↓

 

 

泥の違い

田んぼの中を歩くうちに、ドロドロの場所、硬く乾いた場所があることに気づき、友達と「ここグニョグニョ」「ここ硬~い」などど伝え合う姿もありました。

 

 

 

 

アイガモ触ったよ!

橋口農園では、合鴨農法を行っています。無農薬による、安全な米作りです。

今回は、生まれてまもないヒナを見せていただきました。

「ぎゅっと握らないんだよ。」「おなかが下になるように抱っこしてね。」などと抱き方を教えてもらい、すぐに抱っこする子、戸惑い恐る恐る抱っこする子など、一人ひとりの子どもたちが命を肌で感じ、小さな命と向き合った時間でした。

抱っこすると、子どもたちの両手にのるくらい小さく、ふわふわしていて、いつもまにか、子どもたちの表情もとっても柔らかくなっていました。

短い時間でしたが、心に残る、とても貴重な経験になりました。

 

 

 

これから田んぼはどうなるの?

橋口さんにお米が成長するまでのことを教えていただき、園に帰り、早速子ども達に聞きました。

「どんなことを教えてもらった?」と問いかけると、

 

☆合鴨☆

・ヒナは、まだ小さいから、これから田んぼで泳ぐ練習をするって言ってたよ。

・大きくなったら、雑草や虫を食べてくれるんだって。

・合鴨のうんちは、栄養になるって言ってたよ。

・足でバタバタと田んぼの中を泳ぐと、土がかき混ぜられて、空気が入って、土が元気になる!

 

☆稲☆

成長すると、色が金色に変わるんだって。

 

などと、聞いたことをしっかり覚えて、発言する子どもがいつも以上に多かったです。実際に体験する中で、聞いたことだからこそ、子ども達の心に残ったのだと思います。

 

☆田んぼにいる生き物☆

・おたまじゃくし

・カエル

・とんぼ

・ちょうちょ     など

 

 

最後に

今回の田植えの活動は、様々な活動に繋がっていきます。田んぼでの虫探し、稲刈り、脱穀(籾をとること)、精米、そしていつも自分たちで炊くご飯にお米を使うことです。

はじめに述べた、『田植えを通して、米作りに興味をもち、生長の過程や命の尊さを知る。』に繋がるように、私たち保育者は、米作りの興味が持続するような保育の工夫をしていきたいと思います。

今後は、収穫したお米でおにぎり作りをしたり、現在、梅干し作りにも挑戦しているため、活動も広がっていきそうで、楽しみです。

 

文責:川宿田

 

 

 

 

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