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2023.07.20

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絵本を味方に・・(1歳児 つくし組) 

つくし組では、毎日、絵本を楽しむ時間を作っています。

保育者が子どもたちに絵本を読み聞かせる時間もあれば、

絵本コーナーを作り、子どもたちが自分で絵本を手に取りめくったり、

保育者の模倣をするように絵本を開いて、友達に見せていたり、

保育者と一対一で読んでもらう・・というような、ゆったりとした時間を過ごしています。

子どものいる空間には欠かせない「絵本」。

今回は、絵本が子どもたちにどのような力をもたらすのか、お伝えしていきたいと思います。

 

 

絵本で育まれるもの

自己肯定感

絵本には必ず読み手が必要です。親子であれば、いつも忙しいお父さん、お母さんも、

絵本を読む時は自分のためだけに時間を使ってくれる・・

そんなわずかなひとときを積み重ねることで、自分が大切にされていること、愛されていることが実感でき、

自己肯定感をもつことに繋がっていきます。

園でも同じで、入園当初、自分の居場所が定まらず不安でたまらない新入園児も、

保育者から同じ絵本や、よく知っている絵本を繰り返し読んでもらうことで、

自分はここにいていいんだ、自分の居場所だと確認することができて

初めて気持ちが落ち着いてきていたように感じます。

 

生きるための知恵やメッセージ

絵本の中には、昔話や童話に代表されるように、

世代を通じて受け継がれてきた、

生きるためのさまざまな知恵やメッセージが含まれています。

今、子どもたちがすぐに絵本のメッセージを理解する必要はなくても、

その物語を読んでくれた、自分を愛する人の優しい声とともに

こころの中にしまわれて、必要なときにその人の声とともに取り出すことができるのです。

 

豊かな感情

絵本を通して、読み手と聞き手がともにその体験を共有することで、

豊かな感情が育まれます。

喜びや悲しみの感情は、ひとりでに育つものではありません。

それを共有する人がいてはじめて育まれるものです。

毎日、身近な大人と共に心躍らせながら、

絵本の世界を体験することで、感情はますます豊かに育まれます。

 

 

「絵本」を味方に・・

私は、我が子が生まれてから、子どもと二人で過ごす時間には、いつも側に絵本を携えていました。

初めての育児で、さまざまなことが不安でいっぱい。

くるくる変わる我が子の表情に愛おしさで胸がいっぱいになる一方で、

その命を守っている責任感で胸が張り裂けそうになったり・・

家で乳児と過ごす日中は、どこかいつも緊張感のあるものだったように思います。

そんな中、子どもを膝に抱き一緒に絵本を見る時間は、

絵本にも育児を手伝ってもらっているような気がして、

心が休まるひとときでした。

何をしたらいいんだろう・・何をしてあげられるのかな…

そんなとき、絵本はいつもすぐそこにあって、

親子の時間を豊かなものにしてくれました。

 

慌ただしい育児の日々、穏やかなひとときばかりではないかと思います。

寝顔を見つめては、

「なんであんなに急かしてしまったんだろう…」

「なんであんな言い方してしまったんだろう…」と後悔する日もあるかもしれません。

 

ほっと一息ついて、子どもと向き合えそうな時間ができたら、

今日の育児を乗り切る手段の一つとして、

ぜひ子どもと、絵本の一ページをめくってみませんか?

絵本を通して、

子どもが、いまこんなことができるんだ

こんなところを見ているんだ

という新たな発見もきっとあるはずです。

 

どんな絵本がいいのかな?

見たい絵本が手元にない…

小さい時に見てたあの本、読んでみようかな…

そんな時は、ぜひひだまり文庫やこども園の絵本も活用してくださいね。

 

そんな私も、絵本を味方につけて、

今日も子どもたちと一日を楽しみたいと思います。

 

引用:保育と絵本 発達の道筋にそった絵本の選び方 /著:瀧薫

 

文責:髙山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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