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2023.08.18

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一人ひとりが大切に育てられるために(0歳児 れんげ組)

こども園の大人や保育室の環境に慣れてきた子どもたち。身近な保育者に指差しや喃語で感じたことを伝えようとしたり、保育者の近くで安心して探索活動を行ったりする姿が見られるようになっています。

さて、先日、ましゅまろはうす(0,1歳児クラス)の職員で研修『乳児保育〜一人ひとりが大切に育てられるために〜』を受講する機会がありました。

今回のブログでは、その研修を通し学んだことと私たちが心がけていることをお伝えしたいと思います!

 

子どもたちにとって大切な「人的環境」

普段から保育を行う上で大切にしている視点として「環境」があります。環境というと子どもたちの過ごす部屋や使う玩具などの物的環境をイメージしやすいと思いますが、保育者や一緒に過ごす友達も環境(人的環境)です。

子どもたちが信頼関係を築いたり、生活をする上でのモデルとしたりするなど、人的環境は子どもの生活に大きく影響しています。

今回の研修でも、

〇生活場面での動作を繰り返し行うことで、子どもたちが生活習慣を身につけることにつながること

〇ある程度同じ流れで援助することで、生活の見通しをもち安心して過ごすことができること

などを学びました。

例えば、おむつを替えるとき。

保育者がおむつ替え後に手を洗う動作。これを子どもの目の前で行うことで、子どもたちがトイレで排せつをするようになった時に手を洗う動作に自然とつながっていくといいます。

食事の場面では、

椅子に座る→手を拭く (洗う)→お茶を飲む→食べる→お茶を飲む→手を拭く(洗う)

といった動作があります。

こども園でも毎日これらの動作を繰り返し行うことで、初めは保育者に手を拭いてもらっていた子どもたちも、今では自分からタオルに手を伸ばし手を拭こうとする姿も見られるようになってきています。

また、生活の中で大切にしている関わりとして子どもの同意や応答を待つことが挙げられます。

おむつを替える時、着替える時、ご飯を食べる時などなど。

黙って子どもを連れていったり、着替えさせたりするのではなく、

「おむつきれいにしようか」

「ご飯(まんま)食べる?

と子どもに問いかけ、子どもがこちらに近づいてきたり、頷いたりとなんらかの同意を受けてから行動に移るようにしています。

こうした関わりを行うことで、

子どもたち一人ひとりを大切にすること

子どもたちが言葉と動作を関連付けること

にもつながるのではないかと思います。

 

研修を通して

1日の半分近くというとても長い時間をこども園で過ごすれんげ組の子どもたち。

私たち保育者の行動や関わり、環境が子どもたちの育ちに大きく影響していることを改めて感じ、見直す機会となりました。

保育室の環境や使う玩具は子どもたちの今の姿と合っているかな?

子どもたちにとって過ごしやすい環境とは?

子どもたち一人ひとりを大切に、ていねいに関わることができているかな?

と常に意識し、見直していきたいと思います。

 

文責:今村

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