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2023.09.15
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自然素材で感触遊び (1歳児 つくし組)

こども園の門扉を入ると、すぐ横のフェンスにのびのびとツルを這わせた植物(グリーンカーテン)があります。
これはなんだろう?どんな匂いがするのだろう?どんな花が咲くのだろう?と園庭の様々な植物に触れ、季節を感じながら過ごす中で子ども達はたくさんの事を学んでいます。
先日、黄色い花の咲くグリーンカーテンをよ〜く見ると、大きなヘチマの実がぶら下がっているのを発見!
見て、触って、感じてヘチマを知る機会になればと、その大きく育ったヘチマ使って、つくし組の子ども達とたわし作りをしてみました。
大きなヘチマを体感
ヘチマを見せると、
『それは何??』
『今から何するの?』
といった表情で、興味津々の子ども達。触ってみたいと積極的に、
「ぼくもする!」
「○○ちゃんもしたい。」
と、自分の思いを言葉や身振り手振りで表現し、1つのヘチマを取り合うようにヘチマだっこ体験が始まりました。
「おも〜い。」
「おっき〜い。」
と感じた事をつぶやきながらギュッと抱える子ども達。
保育者は、
「重いね。大きいね。」
と、おうむ返ししたり、気持ちの代弁をしたりしながら一人ひとりの気持ちに寄り添います。
それにより、大きなヘチマを抱えられた事や、初めての物に触た事が、『できた!』と自信の笑顔に変わります。
ヘチマをカットすると
「中はどうなってるのかなぁ?切ってみるね。」
と言いながら、保育者がヘチマをカットすると真剣な表情で見つめ、
カットした切り口に、恐る恐るそっと指先で触れてみたり、
手のひらで押しながら豪快に触ってみたり。
種子に気づいて取り出しながら種子で遊んだりして楽しみ方も感じ方もそれぞれでした!
自分の意思で素材に触れたり見たりする体験にこそ意味があるととらえています。
友達が触る様子を見るだけでも立派な学び!
無理強いはしません。個々が触りたいタイミングで触れるよう、ゆったりと見守ります。
茹でたヘチマの皮剥きコーナー
どうやって剥いたらいいのかな?と試行錯誤する子ども達。
指先で皮を掴んで引っ張りながら剥がしていきます。
「できない。」
と言葉や身振り手振りで訴える姿も見られました。
少しだけ裂け目を作って自分でできそうな状態にしてあげると、自力で頑張り達成感の笑みに変わります。
皮の内側がべちゃっとしている事に驚く子ども!
ギュッと絞って水が出てくるのを楽しむ子ども!
トントンと叩いて種子出しに夢中になる子!
剥いた皮を並べて遊ぶ子!
感触を苦手そうにしていた子も、友達の楽しそうな姿に誘われ全員が夢中になっていました。
素材の感触を楽しみながら遊んでいる間に、たわしの原型が完成!
後はこれを干して乾燥させれば出来上がり!
素材が活きた活動
ヘチマを使った今回の活動は、重さや大きさを体感し、生や茹でた皮の触り心地やスポンジ状になったヘチマの感触を楽しむなど、見て触って感じて植物の素材そのものを活かした感触遊びとなりました。遊びの中で様々な感情が引き出され、表情や言葉での表現も沢山見られました。保育者が教えるのではなく、遊びの中での疑問や発見に寄り添う事で、ヘチマ遊びを十分に楽しむ活動になりました。
今後は、出来上がったタワシで玩具のお皿を洗ったり、スタンプ遊びに取り入れたりしながら活用していきたいと考えています。
ヘチマについての知恵袋!
・本園営繕Sさんの話によると、昔はよくヘチマたわしを使っていたとの事。体を洗うと最初は硬くて痛いけど、使っているうちに馴染んでくるのだそうです。
・私の記憶の中でも、母や近所の方がヘチマの茎から出るヘチマ水を瓶に溜めて化粧水作りをしていた光景が思い出されます。
・グリーンカーテン→ヘチマたわし(古くなったらゴミでは土に返せる)→茎から出る水はヘチマ化粧水に!
・若い実は食べると美味しい!(味噌炒めにするとトロッとした食感が味わえますよ。)
地球に優しい素敵な素材!
昔からの素敵な知恵を子ども達にも引き継いでいきたいと感じました。
*たわし作りは、茶色なるまで自然乾燥して作る方法もあるようですが、今回は以下の資料を参考にさせていただきました。
参考文献:教育出版 へちまたわしの作り方PDF
文責:宮原