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2023.09.29

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海遊び ~みんなで同じ目的へ向かって~ 5歳児(年長組)

8月。

暑さが厳しく、「夏らしい遊び(水遊びなどの戸外遊び)ができなかった!」とつぶやいていたこども達。

子どもたちと保育室でもできる夏らしい遊びについて話し合いをし、『海遊び』をすることになりました!

詳しくは、こちらをタップしてください。

今回は、その後の子どもたちの遊びの様子をお伝えします。

 

 

保育者の思い

今回の活動が決まった際、保育者の話し合いの中で、ぜひ、子どもたちに、『同じ目的を持って活動し、友達とイメージを共有しながら遊ぶ楽しさや充実感を味わう経験をしてほしい』ということが話題に上がりました。

自分の思いを伝える、相手の思いを聞くことができるようになってきている今の時期だからこそ、できる経験であり、してほしい経験だと思っています。一人よりも友達と一緒に遊ぶほうがもっと楽しい!いろいろな考えがあっておもしろい!など、人と関わる体験を大切にしていきます。

 

様々な素材で海を作ってみよう!

いざ、始まった海遊びですが、『海』と言っても子どもたち一人ひとりが持つ、イメージは様々です。

同じ目的を持って遊ぶために、まずは、イメージの共有を目的に活動を計画しました。

◯粘土や積み木で海を作る

グループの友達と、「どんな物を作りたいか?」をテーマに話し合い、波、海水浴、キャンプしている人などを作りました。

作る過程の中で、普段よく目にしている食べ物や動物などと違い、『海』となると何となく知っていても、いざ、形にするとイメージが漠然としていたようで難しく感じたようです。そのような中でも、自分の経験や記憶をたどりながら、自分なりに考えたり、友達とアイディアを出し合ったり、「困難に立ち向かう力」「試行錯誤する力」など、自らの力で、主体的に活動する姿が見られました。さすが、にしきっこ!!

 

💡私たち、保育者は、もっと子どもたちがイメージを膨らませるための方法について考えました💡

これまでの活動の様子から、海や生き物などの写真を保育室に掲示し、子どもたちのイメージを膨らます、呼び起こすことを目的に環境を整えました。

すると、子どもたちから溢れるように、「あんな波を作ろう!」「クジラを作ろう!」などという声があちこちで聞こえ、同時に、自分の思いを伝えたり、相手の思いを聞いたりする流れが生まれました。

◯画用紙に海を描く

さらに、一人ひとり、自分のイメージや海でやってみたいことを絵に描きイメージを目に見える形にしました。よく見てみると、子どもたちのこだわりが感じられ、小さな紙の中に自分の世界が広がりました。こども園の大人は、子どもたちのこのような小さな表現も大切に受け止めています。自分の思いを言葉や、絵、身体で表現し、他者に認めてもらうことは、自己肯定感が高まる、大切な経験の一つです。

 

一枚の大きな紙に絵を描く

活動を進める中で、海のイメージをもっと広げようと、海の写真集や絵本も特定保育料で購入させていただき、保育の中で活用しています。

写真集などの活用は、子ども達のイメージを一気に広げ、魚の群れやサンゴ礁など、これまで子ども達が知らなかったことや興味がなかったことへも広がりと深まりにつながりました。

大きな一枚の紙にみんなで海の絵を描きました。ダイナミックに大きな魚を描く子、写真集や絵本を見ながら好きな生き物を描く子、新しく写真集で見つけた生き物に興味を持ち描く子など、様々な姿が見られました。その中でも、友達と一緒に同じ目的を持って、協力しながら描く子どもたちもいました。

また、クレパスで描いた絵の上から、自分たちで配色した『海の色の絵の具』を塗ってはじき絵にしたり、描いた絵の周りに廃材を貼りつけて立体的な作品にしたりと、経験の幅を広げる活動となるよう、保育者も工夫しながら、保育計画を立てています。

8月から始まった活動は、まだまだ今後も続いています。子ども達からは、「こんなことがしたい」「あんなことがしたい」と、どんどんアイディアが出て、みんなで話し合っているところです。

これから、どのように進んでいくのか、次回の年長ブログでお伝えいたします。

どうぞ、お楽しみに‼

文責:川宿田

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