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2024.01.31

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散歩を通して(5歳児 年長)

1月9日の始業式の日に子どもたちと3学期について、そして間近に迫る卒園式についてのサークルタイムを行いました。

卒園式は3月9日。土日、祝日を除いて登園する日を一緒に数えました。なんと、始業式の時点で卒園式まで残すところ41日!!

「3ヵ月」という期間の表し方であると長く感じますが、「41日」という日数で表すと、子どもたちと過ごす時間はそんなに長くはないのだなと痛感することでした。

保育教諭になってから仕事柄でしょうか、1月から3月の期間は風のように一瞬で過ぎ去っていくなと毎年感じます。今年度は年長組だからこそ、なおさら突風のように過ぎ去っていくのではないかと予想し、すでに寂しさを感じています。

 

さて、41日間の登園の中で、子どもたちが自信をもって就学できるように、通学を意識した「散歩の活動」を週に一度行っています。

散歩の目的として

①交通ルールを身につける 

②地域の人や環境を知り、親しむ 

③集団で歩き、協調性、社会性を身につける  といった3点を挙げて活動しています。

今回のブログでは、これらのねらいを少し深堀していきたいと思います。

 

①交通ルールを身につける

散歩をする中で、横断歩道を渡ったり、ガードレールのない道路を歩いたりすることがあります。横断歩道は信号が青になったら渡るという認識はみんなが持っているようですが、同時に車が歩道に来ることを知らない子どもは多いようでした。危ないからこそ、先月の交通安全教室で教えていただいた、まず手を挙げる、そして右を見る、次に左を見る、もう一度右を見てから渡り始めるように実践し、自分の身を守る方法を体験しています。

そのほかにも、駐車場の入り口での周囲確認や、路側帯の幅を知ることもこのねらいに含まれています。

 

②地域の人や環境に親しむ

散歩中には、地域の方々とあいさつを交わしたり、少し話をしたりする機会があります。子どもたちを見守っているのは、保護者の方々だけではなく、地域の皆さんも一緒であるということを子どもたちにも感じて欲しいと思っています。その為、地域の方へのご挨拶はその一歩として、元気な挨拶を心がけています。また、子ども110番の家ののぼりをみたり、緊急避難場所の看板についても説明をしたり、地域を知るために小さなことでも話題に挙げるようにしています。子どもたちも興味津々なのか、じっと耳を傾けている姿が印象的です。

 

③集団で歩き、協調性、社会性を身につける

散歩は各クラス、基本2列になって行っていますが、狭い道は1列、横断歩道は4列になるなど、環境に合わせて柔軟に列の形を変えています。大人の指示を聞きながらみんなとペースを合わせながら歩いたり、前後の間隔を保ちながら歩いたりすることで、周りの動きを意識しながら行動することで協調性が身につきます。

小学校からは、今まで以上に集団を意識して生活しなければいけないことが増えます。集団の中の一人として、自分の行動や気持ちのコントロールができるようになっている場面が増えています。年長組だからこその姿です。成長を感じます。

このように散歩には、子どもたちに気付いてほしいことや、身につけて欲しい力が沢山詰まっています。散歩を楽しみながら、そして力を身につけながら、就学に向けて取り組んでいきますね。

 

ご家庭でも、家から小学校までの道のり(距離)はどのくらいであるか、どんな道であるか、実際に親子で散歩してみてください。

そして4月からは「行ってらっしゃい」と安心して学校へ送り出せるといいですね!

こども園では引き続き就学に向けて、様々な活動に取り組んでいきます!!

 

文責:中村

 

 

 

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