お知らせ
2024.01.16
Blog
うれしい!たのしい!おいしい!(1歳児 つくし組)

日差しが暖かく降り注ぐテラスを駆け回る、
つくし組の子どもたち。
4月当初よりずいぶん身長も伸び、
こちらへ向ける笑顔や表情も、すっかりお兄さんお姉さんになったような気がして、
その成長や変化が嬉しく、少し寂しさも感じつつも頼もしく感じ、
ひとり胸が熱くなった出来事をお伝えします。
外で食べてみて・・
最近、ランチルームの外テラスで食べているお兄さん、お姉さんたちの姿を見て、興味津々の様子の子どもたち。
暖かく感じた先日、つくし組も初めてテラスで給食を食べました。
その日はテラス横の砂場で遊んでいたので、
給食のテーブル準備の段階から、
「なに?」
「ごはんなの?」
と、集まってきました。
食事中も、
道路を走る他園のバスや、
消防車、バス、救急車が通るたびに、
「バスだ!」
「見てー!」
というやりとりも聞かれたり・・・
空を通る飛行機に気付くと、
「ひこーきだ!」
と友達の指差した方をみんなで見上げたり・・・
時折、テラスを吹き抜ける風を受け、
「さむーい!」
「びゅーんってなったね!」
と、見たものや感じたことを、
表情豊かに伝え合う子ども達でした。
食事の場面で培われるもの
上記に見られる子ども達のやりとりや、
呟きから伺えるコミュニケーションの力は、
遊びだけでなく、食事の場面でも培われます。
それは、授乳期、離乳食期、そして今も、
飲むこと、食べることを通して、
おうちの方、園の大人との間で
少しずつ、着実に獲得しているものです。
日々の、おうちの方の食に関する、
さまざまな試行錯誤も、
子どもとのやりとりも、
想像している以上に大変であろうとは思いますが、
決して無駄ではないはずです。
大人に食べさせてもらうことから、
”自分で”食べる意欲が高まっている今の時期、
「食べるって楽しいね」
「楽しくて、おいしい!」
ということを、毎日十分に経験してほしいと感じています。
楽しくなければおいしくない
食べることは生きること。
食べることが楽しいと知っている子は、
今後、友達と「おいしいね」と共感しあったり、
自らさまざまな食材にチャレンジしようとしたり、
自分から食事のマナーに気を付けたりできるようになっていきます。
「そしゃくと嚥下の発達がわかる本」(著:山﨑祥子)によると、
食べることを援助する際の大切な視点として、
「安全性」
「発達段階に即した援助」
「自己決定」
「楽しくなければおいしくない」
の4つがあるとされています。
今回、給食を外で食べるにあたり、いつもと違う環境で、
さまざまな音や匂い
陽の暖かさ
風の冷たさ
を感じながら食べる食事が
子どもたちにとって、より楽しいものになれば・・
そしてあわよくば、美味しいと感じながら食べてくれたら一番だな、と考えました。
今後も、保育者として、上記の視点を大切にしながら、
子ども達の食の経験を、より豊かなものにしていきたいと考えています。
~引用~「そしゃくと嚥下の発達がわかる本」 著:山﨑祥子
文責:髙山