お知らせ

2024.02.03

Blog

進級に向けて(2歳児:年少少組)

いよいよ2月。

くるみ・あんず組で生活するのも残りわずかとなりました。

私たち保育者は進級をこのように捉えています。

①大きな階段を登るのではなく、なだらかな山を登るようにしなやかに進級を迎えてほしい。
②安心できる保育者と共に少しずつ新しい環境に慣れてほしい。

一つ学年が上がるとなると、どうしてもできる事が増えていくように思いがちです。

「もうすぐ年少組だから自分でやってごらん!」

と言いたくなりませんか?

今回のブログでは保護者の皆様が少しでも安心できるよう、年少少組で行っている取り組みをお伝えします。

 

今、取り組んでいること

1.自分で出来ることを見つけてみよう!

12月のブログでもお伝えしましたが、年少少組では衣服の着脱や、荷物の準備を自分で取り組んでいます。自分のものがわかり、自分でやってみたいという意欲があるからこそ見られる姿です。

その姿を

「頑張れ!」

と応援し、温かい目で見守ることで、ほとんどの子どもが

「自分でできることは自分でやる!」

と、張り切って挑戦するようになりました。

下記では特に難しさを感じているポイントと、おすすめの関わり方をご紹介します。

①衣服の着脱

着脱を練習をしている時期は、体の大きさに合うサイズの服、飾り(ボタンやヒラヒラしたスカートなど)の少ない衣服が練習しやすく、

脱ぎにくそうに体を動かしている際は、大人が片方の袖をまっすぐ持ってあげると服の中で腕や体を動かしやすくなります。

少し手伝ってもらったら

「できた!」

という経験が、自分で着脱をする時のボディーイメージにつながりますのでおすすめです。

 

②おやつが開かない!・果物の皮が剥けない

年少少組でもまだ難しい子も多いです。焦らなくても大丈夫ですが、自分でできたおやつは格別に美味しく感じるようです。

おやつの場合はギザギザ部分に大人が少し切り込みを入れ、破る練習からしましょう。

「バナナやみかんも剥き始めを作ってあげると自分で出来るかも?」

と、意欲的に挑戦しています。たくさん経験して美味しく食べさせてあげたいですね。

 

特に困っているポイントについてお伝えしましたが、ご家庭で、

「こんな時どう関わればいいの?」

と思う事がありましたらいつでも担任にお声掛けください。

 

2.階段の登り降りを経験しよう

年少組からは2階の保育室になります。

くるみ・あんず組では、遊びの中で探検遊びを取り入れ、2階の保育室に遊びに行く機会を取り入れています。

環境に慣れること

階段昇降を練習すること

を遊びの中で取り入れ、楽しみながら練習できるようにしています。

最初は一段一段踏みしめるように歩いていましたが、今では手すりをつかんで前を見て力強い足取りで上り下りできるようになりました。

階段を使う際の約束は、手すりを握る事です。

送迎時2階に上がる機会がありましたら、ぜひ手すりを使って上り下りしてみてくださいね。

 

3.2階の保育室で生活してみよう

土曜日保育や年少組が園外に出ている時間を利用し、年少組の保育室で遊んだり生活したりしています。

ご家庭でも初めて行く場所よりも2回目、3回目行った場所の方が安心感を抱き、開放的になり、行動範囲が広くなる事、お子様の姿から経験された事があるのではないでしょうか。

それと同じで、私たちも、「行った事がある!」「遊んだ事がある!」という安心感が進級に対する抵抗や不安感を減らすことができると考えています。

土曜日保育では保護者の皆様にもご協力いただき、ありがとうございます。

環境や友達が変わっても2階の保育室が安心できる場所になるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。

 

 

さて、たくさんのことをお伝えしましたが、毎年こんな事練習しなくていいの?と質問をいただくことをご紹介します。

①箸の練習が必要ですよね?矯正箸を使った方がいいですか?

箸はどうしても大人が焦って使わせてしまいがちですし、「箸使いたい!」と子どもが言う事も増えてくると思います。意欲はとても嬉しいことですが、手首や手の使い方が未発達な状態で箸を使うと、誤った持ち方を習得しまいがちです。今はスプーンやフォークを使って下手持ちで食べる練習から始めてはどうでしょうか。

箸についてお困りの際は詳しくはこちらのブログをご覧ください。

②クラスのどれくらいの人が布パンツですか?うちも始めた方がいいですか?

焦らなくて大丈夫です。

トイレトレーニングを始めても良さそうな排尿感覚の子どもの把握を月に1回担任で相談し、こちらから声をかけさせていただいています。トイレに興味を持ち始めた。トイレで成功している。などお子様の育ちが見られましたらいつでも声を掛けてくださいね。

最後に

進級を見据えた関わりも大切にしていますが、私たちの前で表情豊かに、ありのままの感情を見せてくれる姿を何よりも大切にしたいと思っています。

生まれて3年。

大人にとってはあっという間の3年間は、子どもたちにとっては心も体も大きく成長する毎日です。

一瞬一瞬を大切に、子どもたちと過ごす中で感じる感動や発見を楽しみながら大切に過ごしていきますので今後ともどうぞよろしくお願いします。

文責:水之浦

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