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2024.08.17

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自分でできる!の第一歩(年少:3歳児)

年少組では、自分の身の回りのこと(食事・着替え・片付け・排泄等)に興味を持ち、少しずつ「自分でできること」が増えるよう、ご家庭と連携を図り、子ども一人一人の発達に応じた関わり方の工夫をしています。

今回は、家庭での基本的生活習慣を身につけるためのポイントをお伝えします。

 

基本的生活習慣って?

基本的生活習慣は、食事・睡眠・排泄・衣類の着脱・清潔(顔を洗う・手を洗う) ・片付け・挨拶やマナーのことで、子どもが心身ともに健やかに育つための生活基盤となるものです。

基本的生活習慣の習得は、年齢と共に自然に身につくものではなく、子どもの発達に応じた、大人の促しや教えが必要になります。

 

①早寝・早起き・朝ごはんでいつものリズムを!

毎日のように、遅くまで起きていたり、起きてこないから…と寝かせたままにしていませんか?

夜が遅い、朝が起きれずで機嫌が悪い日が続くと、登園渋りの一因になることもあります。早寝、早起きを習慣化させることがおすすめです!

 

②自分で食べる

食事は、子どもが自分で食べていますか?お子様の食が進まない…、早く食べて欲しい!といった理由から、大人が「はい、あーん!」と、つい食べさせてしまうことはありませんか?子どもが何もしなくても、口を開ければ食べる事ができる環境は、子どもにとって食事への興味関心の幅を狭めてしまうことになります。

園では、子どもが、食材に興味をもち、自分で食べてみようと思えるような声掛けをしています。例えば、「この人参どんな味がするかな?」「この小さい緑のお野菜何かな?」「甘いかな?」「苦いかな?」などと子どもに声を掛けたり、食材を小さくカットしたり、大人も一緒に食べてみたり…。そうすることで、子どもが「食べてみようかな…」と自分から食べてみようとする姿があります。

 

また、この時期の子どもの目安として、スプーンを、3本の指で支え持ち、食事を一人で食べることができるようになるという姿があります。

園では、お子様がスプーンの3点持ちに興味が持てるよう、大人が正しい持ち方をみせたり、手を添えるなどして子どもが意識してスプーンを持てるように関わっています。3点持ちが、できるようになってくると、今後お箸への移行に繋がっていきます。

お箸の持ち方を補助する箸がありますが、お箸が持てるようになるのは手先の発達が関係している為、園では補正箸は、お勧めしていません。スプーンの持ち方やお箸への移行の時期など気になることがありましたら、いつでもご相談くださいね。

 

③自分で着替える

シャツ、下着、ズボン、靴下、靴、帽子などの着脱が一人でできるようになる時期です。

待ちきれない!と大人がやってしまいがちですが、「靴、自分ではけるかな?」「お洋服はどっちが前かな?」と声を掛け、洋服の前後や靴の左右を間違えることもありますが、大人が言葉をかけることで 間違いに気づいてやり直そうとする姿があります。

また、できないときは、「手伝ってください!」と自分の困ったことを大人に伝えられるよう、声をかけています。

 

どの生活習慣においても、「自分でできる!」の第一歩として、大人が先回りせず、子どもが意欲的に取り組めるよう、声を掛け、見守ったり、励ましたりしています。自分で取り組むには難しい時には、できない所を自分の言葉で伝えることができるよう促し、子どもと一緒に取り組んでいます。

例え、上手くできなくても、子どもが自分で取り組んいる姿を十分に認めてあげることで、子どもは達成感や満足感を経験し、次への意欲に繋がっていきます。

子どもが基本的生活習慣を習得していくためには、私たち大人が、子どもの成長を促す声かけや、自分でやってみよう!自分でできた!と思える関わりが大事になります。

 

園では、ご家庭と連携を図りながら、年齢や発達段階に応じて、自分の事が自分でできるような関わりを行っています。心配や不安なことなどでありましたらいつでも、お声掛けください。

 

文責 :山﨑

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