お知らせ
2025.06.24
Blog
安心をベースに、少しずつ世界を広げる子ども達(0歳児 れんげ組)

れんげ組(0歳児)の6月の保育目標は「保育者に見守られながら、腹ばいや這う、歩くなど個人の発達に合わせた探索活動を楽しむ」です。
6月に入り2名の新入園児を迎え、7ヶ月〜1歳2ヶ月の6名の子ども達が在籍しています。約半年の月齢差がある子ども達ですので、運動面や心の育ちも様々。寝返りができるようになってきた子ども、腹ばいやハイハイができるようになり移動することが楽しくて仕方のない子ども、人見知りをし始めた子ども、目の前の気になるものを確かめたくて噛もうとしたり引っ張ってみたりする子どもなどの姿があります。
どの子のどんな姿も、大切な育ちの過程の姿として捉え、安全に、安心して過ごせるように、職員同士で情報共有し関わりや環境を考えたり、保護者の皆様にお伝えしたりしています。
保育目標を達成するために
6月は、新聞紙やママボール、花紙、段ボールなどの様々な素材に触れながら、身体を動かしたり、感触を経験したりする機会を多く設けました。それぞれの活動で、自分から、もしくは大人と一緒に素材に触れることで、「お!」と何かを発見したような表情をしたり、じーっと集中して素材に触れていたり、一生懸命に追いかけたりと、身体と感覚をめいいっぱい使う姿を引き出すことができました。
また、梅仕事や豆苗などの季節の食材も活動に取り入れました。離乳食期の子ども達、調理されたものを食べることはできずとも、食材を触ってみたり、匂いを嗅いだり、調理される過程を見たりと、五感を通して食材に触れることができました。
様々なものとの関わりや経験の中で、子ども達がそれぞれのペースで探索活動を行ってきました。
昨年度から在籍している子どもや4月に入園した子ども達はだいぶ園生活に慣れ、つくし組(1歳児)と関わったり、気になるものに自分から近づいて触ったり舐めて確かめたりと、どんどん世界を広げています。一方、新入園児の子ども達は、「ここはどこだろう?」と新しい環境に緊張した表情を見せたり、時に涙したりしつつも、大人と一緒に遊んだり、食べたりしながら少しずつ慣れていっているところです。
子ども達と目を合わせ、言葉を掛け、心を通わせる
一緒に生活する大人は、目の前の子どもと目を合わせたり、子どもの見ているものを一緒に見たりしながら、子どもにたくさん話しかけ、やりとりをするよう心掛けています。遊びの中で子ども達から近くの大人に目を合わせることが増え、子ども達自身が、自分が生活するましゅまろの空間や大人を、安心できる場所や人であると徐々に認識してくれていることを感じています。
紹介
子ども達との関わりにおいて、こちらのページの動画を参考にしています。とてもわかりやすい動画になっていますので、ぜひご覧ください。
どの子も少しずつ、その子のペースで環境に慣れていき、たくさんの「初めて」に出会ながら少しずつ世界が広がっていきます。引き続き、子どもが見ている世界に目を向け、子どもと対話を繰り返しながら、心と身体の育ちを引き出す環境づくりや関わりをしていきます。
参考
・「保育も子育ても新しく!21世紀の証拠に基づく「子ども育て」の本」 掛札逸美、酒井初惠、髙木早智子 著/株式会社ぎょうせい
・「3つのT」の解説と、『ペアレント・ネイション』への繋がり―『3000万語の格差』解説動画/webあかし https://webmedia.akashi.co.jp/posts/6744
文責:藤﨑