お知らせ
2025.02.22
Blog
昔遊び(5歳児 年長)

年長組では、お正月遊びをきっかけに、「昔遊び」がブームになっています。昔遊びとは、古くから日本で親しまれてきた遊びのことです。今回は、昔遊びを通して育つことを紹介します。
年長組が楽しんでいる遊び
かるた、すごろく、あやとり、羽根つき、ゴム跳び、ひょうたん鬼、田んぼ鬼、だるまさんが転んだ、花いちもんめなどを楽しんでいます。
初めの頃は、やり方がわからなかったり、上手くいかなかったりすることもありましたが、遊びのおもしろさに気づき、何度も挑戦し、夢中になって遊ぶうちに少しずつできるようになった喜びや達成感を感じています。
下の写真は、かるたをしているところです。文字が読めない子どもでも、絵でわかるようになっており、始めは取り手だった子どもも、いつの間にか読み札を暗記し、そのうちに文字が読めるようになってきています。文字を教えこむのではなく、好きな遊びを通して文字に興味をもち学んでいく、まさに幼児教育のねらいとしていることそのものです。
あやとりでは、手先の感覚が養われ、ほうきや4段橋など様々な技を覚えています。「ほうきができるようになったよ。」と嬉しそうに見せ合ったり、「どうやったらできるの?」と聞いてきた友達に教えたりする姿がたくさん見られました。
教える子どもは、自分がやって見せ、上手くいかない時は、手を添えながら、どうにか成功させようと、まるで自分事のように一生懸命に教えてくれています。
初めて挑戦する子どもは、1回では覚えられず、指を動かすのにも悪戦苦闘していました。なんとかできるようになりたいと、何度も繰り返し挑戦し、初めてできた時の嬉しそうな表情や達成感に満ちた表情は、見ている私まで嬉しくなります。また、今度は、自分が友達に教え、あやとりの輪がどんどん広がっていきました。
友達と一緒に遊ぶ中で様々な経験をし、自分の思いを伝え、相手の気持ちも聞く大切さを学んできたからこそ、この時期のお互いに教え合う姿に繋がっています。
身体を動かす、ゴム跳びやひょうたん鬼などは、自分の身体をコントロールする力や観察力、判断力などが養われ、寒い季節でも、夢中になって遊ぶうちに自然と体が温まります。
私も幼い頃、ゴム跳びをしていたのですが、すっかり忘れてしまい、YouTubeで検索しました。初めての子ども達でもできそうなものを覚え、私も一緒にやってみると、息切れしてしまいました。子ども達は、最初こそ、「えー!難しい」と言っていましたが、あっという間に覚えて、どんどん上達していきます。「他にはどんなのがあるの?」と次の技を覚えようと意欲的です。
田んぼ鬼は、田んぼの形を書き、鬼以外の子どもは、田んぼの中を逃げる、鬼の子どもは、外からタッチするという、簡単なルールの遊びです。簡単ではありますが、どう逃げたらいいか、どうしたらタッチできるか考え、瞬時に判断し、自分の身体をコントロールする必要があり、頭も体もフル回転。子ども達は、おもしろさに夢中になり、「どうやったら捕まらないか」「どうやったらタッチできるか」、友達と思いを伝え合いながら遊んでいました。
また、年長組が遊んでいる様子に興味をもち、「仲間に入れて~」と年中組の子ども達がやってきました。保育者が教えるのは簡単ですが、「誰か教えてくれる?」と尋ねると、「教えてあげる!」と張り切っていました。人に伝えるのは、大人でも難しいのですが、年長組の子ども達は、遊び方やルールを自分なりの言葉や身振り手振りで一生懸命伝えようとしていました。このように、大人が傍にいなくても、子ども達同士で話し合う、伝えあう、友達を認めるなどの社会性がしっかりと見えてくるのも就学を控えた子ども達ならではの姿だと思います。
昔遊びの良さとは
①応答的な遊びである:一人遊びではなく、相手がいないと遊べない!あやとりも一人でもできますが、相手がいた方がもっと楽しい!会話がたくさん生まれ、コミュニケーション能力が育まれる
②身体能力の向上:細かな動き、ダイナミックな動きなど、自分の身体をコントロールする力がつく
③集中力:おもしろい、できるようになりたいと、夢中で遊び、集中力がつく
④創造性:少人数でも大人数でも遊べ、遊ぶ人数や場所に応じて自分たちで遊び方やルールをアレンジできる
このように、昔遊びには、幼児期に必要な「遊びを通して学ぶ」要素がたくさん詰まっています。
伝承していく大切さ
子どもの発達にピッタリな昔遊び。お互いに教え合ったり、ルールを自分達で調整したり、思いを伝え合ったりと、社会性を育む上で大切なことがたくさんあり、伝承していく大切さを感じています。今の時代は、子ども達だけで戸外で遊び、年長者から年少者へ語り継がれる機会もなく、残念に思う気持ちがあります。園の中で、わらべ歌と共に昔遊びに触れ、子どもから子どもへ繋げていけるよう、これからも保育に取り入れていきます。
今後は、次は、何をして遊ぼうかな?と私自身ワクワクしています。
文責:川宿田