お知らせ
2025.12.06
Blog
自分と相手を大切に思えるように(人権担当)
今年度は、年少組職員が園内の人権担当とです。子どもや大人の人権について園全体に発信し、人権について子どもと大人が一緒になって考えたり、職員間でディスカッションしたりと、様々な取り組みを行っています。
今回のブログは、人権の取り組みについて2点お伝えします。
園全体で取り組んでいること
日常の生活場面で、子ども達の人権が守られるような環境、関わり方を意識し、保育をしています。
【取り組みの例】
・職員は、月1回、不適切保育について学年で保育について振り返り、さらにまとめたものを再度全員が確認する。
・友だちの関わりや自分と相手の体について話し合う機会を設ける。
・自分の身体は、自分だけのもの。人に見せないよう、年齢に応じて仕切りを使っておむつを替えたり、着替えたりできるよう、環境を整える。
人権週間
今年度、初めて園内「人権週間」を設け、クラスごとに、人権に関する絵本を読み聞かせしたり、人権について考えたりしました。
学年ごとに行った内容を紹介します。
【0,1歳児】
・人形を使った人権教育。(例:雑に扱わず、大事に触る。洋服が脱げたら着せる等)
・子ども達と触れ合う中で、自分の身体が大切だと感じられるような関わり。
【2歳児】
・絵本「だいじだいじどこだ」の読み聞かせ。
・自分の身体は自分だけの物。なるべく、人に見せないような着替えの方法を一緒に考える。
【3歳児】
・友達との関わりが増える中で、相手にされてい嫌なこと、嫌なことがあった時に、どう伝えれば良いのか、子ども達と一緒に考える。
【4歳児】
・友達と遊んでいる時に、嫌なことや悲しいことがあったらどうしたらいい?
【5歳児】
・これまでの出来事や経験を思い出しながら、ちくちく言葉(相手の心が元気になったり、嬉しくなったりする言葉)とふわふわ言葉(相手の心が嬉しくなったり、せつなくなったりする言葉)について、話し合う。
どの学年も、自分自身や友達の体と心を大切にすることを考える、充実した時間になりました。
年長組サークルタイムの様子
先日、人権担当として、年長組の人権サークルタイムに参加しました。
議題は、「ちくちく言葉とふわふわ言葉」です。
「嫌な言葉は?」「嬉しい言葉は?」と問いかけると、次のような言葉が出てきました。
〇嫌な言葉・・・「おまえ」「ばか」「あほ」等
〇嬉しい言葉・・・「ありがとう」「一緒に遊ぼう」等
ちくちく言葉を、自分や友達が言われた時にどうしたらいいかも考えました。
「優しく声をかける」「嫌だった理由を聞く」などの意見が挙がりました。
園では、このようなやりとりを通し、子ども達が安心して気持ちを表現できる環境づくりを大切にしています。
一人ひとりがとても大切な存在
子どもは大人と同じ、“一人の人として尊重される大切な存在”です。安心して気持ちを表現できる場や自分が大切にされていると感じられる経験は、心の土台を育てる大切な基盤になります。
安心して気持ちを表現できる場とは、例えば、否定されずに思いを受けとめてもらい、「自分の気持ちを伝えてもいいんだ」という安心感がもてる。性別や年齢などに捉われず、誰でも自分の好きな物や興味のあるものを見つけ、また挑戦できる、選択できる自由があるということです。
私自身も、一人ひとりの存在を尊重し、子どもの声に耳を傾け、安心して自分らしく過ごせるよう、丁寧な保育を心掛けます。
文責:寺口

