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2020.07.08

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育児講座②「錦ヶ丘の給食」

4日土曜日に育児講座②を行いました。雨が降る中、たくさんのご参加をいただきありがとうございました。いつもは4~5人向かい合って座るスタイルですが、今回は3人ずつ全員前を向くスタイルにして、少し距離を取れるようにしてみました。

「錦ヶ丘の給食について」ということで、今回は特に食材について説明をしました。錦ヶ丘では食材にとてもこだわって選んでいます。無添加の商品は、保育園と共同購入したり、農家や業者と直接取引をしたり(取引先は10社以上です!)、いただいた給食費で質の良い食材を少しでも安く仕入れることができるよう、工夫しております。給食写真をブログでも紹介しています。見た目には少し地味かもしれませんが『贅沢な粗食』というイメージで、きらびやかな食材よりも質を重視しています。

昨年度、保育料無償化に伴い給食費が実費徴収になりました。講座に参加された保護者の方から「こんなにこだわっているとは知らなかった!給食費は今でも安いくらい!」と感想をいただきました。当園の食の方針についてご理解いただいていること、感謝しております。また、園で使っているハム・ベーコン・ウインナーの販売も行いました。スーパーで買うより2~3倍の価格でしたが、とても好評でした。ベーコンは試食もあり、美味しさをより実感していただけたためかすぐに完売でした。

 

 

他にも、山川だしと顆粒だしの飲み比べや、園で手作りしている豆乳マヨネーズ作りの実演なども行いました。豆乳マヨネーズは、一口ずつ味見もありました。「ちゃんとマヨネーズ!」「おいしい」との声が聞かれて嬉しく思います。最近、子ども達のクッキングでも、「給食のマヨネーズが作りたい!」というクラスが多いです。豆乳マヨネーズの味が子ども達にもなじんできたようです。ぜひご家庭でもお試しください。

 

今回は給食の試食もありました。試食のメニューです↓

 

魚のラビコットソース *トマト・玉ねぎ・きゅうりをワインビネガーやオリーブオイルなどでソースにして、粉を振って焼いた魚の上にかけました。夏らしく爽やかでカラフル!暑くても食べやすい一品です。

おから入りポテトサラダ  *おからとひじきは一回うすくちとみりんで煮ます。おからを一回味付けして煮ることで、マヨネーズの量も少なくてすみます。コーンと枝豆はともに生の物が届きました。やっぱり旬の生の野菜は味がぜんぜん違います!他にも園で積極的に取り入れている豆(今回はひよこ豆)も入れました。

豆乳汁  *だしを濃いめにとり、トマトやいんげん、ベーコンなどこちらも夏らしい野菜を煮ます。COOKPADでレシピ紹介しています!

紅茶のちぎりパン  *錦ヶ丘では、おやつのパンも手作りしています。業務用のパン捏ね機を購入しており、取引先の無添加パンひまわりのご主人にパン作りのコツを習ったりと、年々パン作りも上達していると自負しています!今回はレーズンとかぼちゃの種入り。こちらも好評でした。

当日お配りした資料にレシピが付いています。参加されていない方でレシピが欲しい方はおっしゃってください。

 

さて、今回紹介した食材について少し抜粋してみます。

だし

大丸鰹節店7種混合だしパックというだしを使っています。(さば節・アジ節・ウルメ節・目近節・マグロ節・かつお節・本枯節)の7種類の削り節がパックになっていて無添加のだしを手軽に取ることができます。他にも、いりこや昆布、干し椎茸を料理ごとに使い分けています。豆の煮汁なども捨てずに利用して、旨味を利用しています。

 

こめ

玄米は栄養満点ですが、こどもの消化器官はまだ未発達なので、毎日食べる用として負担の少ない五分搗き米を採用しています。玄米と白米のちょうど真ん中、くらいのお米です。五分米には“胚芽”というビタミンのカプセルとも呼ばれる部分も残っています。さらに、押麦やもちあわを混ぜて炊いています。こども園の米は、にこにこ畑という無農薬農家さんが納めてくださいます。玄米か白米しか納品できないということで、以前PTA会費から、精米機を買っていただき、毎日園で五分米に精米して米を提供しています。毎日、無農薬の米ぬかが出ます。ぬかがほしい方はいつでもお声かけください!ぬか床作りやケーキ作りに少し入れたり、畑にまいたりしてもいいそうです。

 

ハム・ベーコン・ウインナー

特に添加物や化学調味料の使われやすい食品です。リン酸塩や発色剤などが多く使われています。100kgの豚肉から120kgのハムができる!?とも言われています。その20kgは添加物です。なぜそんなに添加物を使うのか?価格を安くするためです。本物のウインナーの材料は、豚肉・塩・香辛料のみでできます。取引先の南州農場さんがなぜ添加物なしで加工できるかというと、豚の飼育から販売までをすべて自社で行っているためです。もう少し詳しく言いますと、豚を屠畜すると、死後硬直が始まりどんどん肉が固くなります。そこで添加物が使われがちなのですが、南州農場さんでは屠畜後40分以内に加工がスタートします。そのため余計な添加物を使わずに加工することができます。話すとまだまだ長くなるので…くわしくはまた。

 

たまご

ヤブサメファームさん。鶏に抗生物質を与えず、餌にもこだわり飼育しています。鶏舎下には何億円もかけて炭をしいているとのこと。薬がなくてもきれいな空気が作れるのだそうです。実際に鶏舎に見学へいきましたが、全然においがしないのが印象的でした。ヤブサメさんの鶏はクチバシも切っていないそうです。クチバシがあるから自分で汚れや小虫をつつける。大量に管理されている鶏はクチバシを切られることが多く、鶏が自分で体を掃除できないから抗生物質を使うのだそうです。黄身の色が濃い方がなんだか美味しそう?なイメージがありますが、黄身の色はパプリカ粉をエサに混ぜるなどすぐにコントロールできるもので、色よりも環境やエサの方がはるかに大事な要素なのだと思います。

 

みりん

みりん風調味料、というものもあります。これは照りや甘みを人工的に足したもので、みりんとは全く別物です。錦ヶ丘では「味の母」という米と麹のみで作られた発酵調味料をみりんの代わりに使っています。みりんと酒のいいとこどりの商品で、味の浸透も早いのが特徴です。昨年度の調味料販売でも好評でした。職員からも好評でどこで買えばいいのかよく聞かれます。近場だと、やさい村さんで購入できますが、最近ではいろいろな店で見かけるようになってきました。材料の持ち味を生かしてくれるのも特徴で煮物がとてもおいしく仕上がります。

 

…長くなってきましたので、また食材紹介第二弾を配信したいと思います。ここまでご覧いただきありがとうございました。

文責:今屋

 

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