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2020.08.31

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セミを捕まえた!(年中)

8月下旬、園庭に出た年中組数人の子ども達がセミを捕まえる事ができました。

 

桜の木に止まっていたセミを、最初に見つけたのは女の子のAちゃん。

 

虫は好きだけど触るのはちょっと怖いようで、虫取り網を持ち、強張った表情ながらも懸命に振りかざします。

ねらいを定めて〜

 

 

すると見事命中し、一発で捕獲‼︎

Aちゃんはセミがジタバタ暴れたり、ビービー鳴くのを想定いたのでしょう、

拍子抜けしその場に蹲み込んでしまいました。

 

 

それを近くで見ていた虫取りのプロ(男の子達)が集まってきて、みんなであれこれ言い始めました。

 

あれ、このセミ…

 

 

近くで耳を済まして聞いてみると

 

「セミは2時間しか生きられないから早く逃さないとダメだよ‼︎(2週間の間違いかな)

 

「じゃあ木に逃してあげようよ‼︎

 

 

鳴かないセミに異変を感じた子ども達は、すぐさま網からセミを取ろうとします。

鳴かないけれど、セミも最後の力を振り絞って羽をバタつかせます。

 

子ども達もセミを逃す事に必死になり、一気に静まり返ります。

 

 

見事な連携プレーにより、セミは木に戻る事が出来ました

 

 

そーっと そーっと…

 

 

夏の終わりの出来事、セミは子ども達の手により、寄り道をさせてしまったものの、無事に仲間がいる木に戻る事ができました。

鳴かなかったのでこのセミはきっとメスだったのでしょう

 

 

 

子ども達が自ら状況に合わせて、知恵や意見を出し合いながら展開した貴重な場面を見る事ができ、私自身も子ども達の成長を感じる事ができました。

困った時に手を差し伸べて、ヒントを出したり提案したりすることで、子ども達が自発的に考え、問題に対してどう立ち向かう事ができるようにするのが、我々保育教諭に求められています。

 

2学期も子ども達の遊びを見守り、困った時に一緒に考えて子ども達の成長を後押しできる存在でありたいと思います。

 

 

 

 

ちなみにこの日、室内に戻ってきて、図鑑でセミの種類を確かめていた子ども達の姿がありました。

 

「このセミと似ているね!」

「あぶらゼミかな〜」

 

そんな事を言いながら、セミを思い出している姿がなんとも微笑ましい光景でした。

 

文責:鈴木

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