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2021.02.08

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サーキット遊び(1歳児つくし組)

1月12日と15日、2月3日に 本園顧問の 中鶴 真人作業療法士と一緒に活動をしました。

今回は、3回ともサーキットを行いました。

 

 

サーキットとは?


サーキットとは、机や棚、椅子などの保育室にある物を使って保育者が意図的に環境を作った中で、子ども達が自分で考えて身体を動かして自由に遊んでいく活動です。

机や棚、椅子などの保育室にある物で作られた意図的な環境のことを、私たちは装置と呼んでいます。例えば下の写真のような物です。

このサーキットは、どの学年でも行っています。

 

今回は、どうしたら目的を果たせるのかを自分で考えたり判断したりしながら遊び、「やりたい!」「できた!」という意欲や成功体験味わえるような環境を準備しました。

活動の目的は、

①自分の身体のボディーイメージを膨らませながら、装置に合わせて体を動かす

友達と接近・共有する中で自己主張したり、自分の心に折り合いをつけようとしたりする です。

 

 

活動の『のぼる』『わたる』『くぐる』『ぶらさがる』の装置から、2つ紹介いたします。

 

のぼる

 

上の写真は机によじ登って窓から外を見ている所です。

「外の様子が見られる」という気持ちが意欲となり、何回も何回も繰り返し登ったり下りたりしていました。

たくさんの子どもたちがこの場所に集まり、友達との接近の距離がとても近く混雑しましたので、「このままではトラブルが多発するのではないか…」と思いました。

しかし、子ども達は「今行けるかな、行けないかな?」「どこが空いているかな?」「自分の身体をどんなふうに動かせばできるかな?」などと考えながら遊んでいました。

この『子ども自身が環境に合わせるために考える』ということを日々の保育の中で大切にしています。

 

ぶらさがる

 

日常の生活の動作の中に、『ぶらさがる』という動きはなかなか見つけられません。

鉄棒やうんていがあればぶらさがって遊ぶことができますが、最近では公園に行ってもなかなか見かけなくなりましたね。

 

上の写真の装置は、ぶらさがりしかできないようにしてあります。

子どもたちから引き出したい動きを誘発するために、環境を子どもに合わせるのではなく、子どもが環境に合わせるように意図をもって装置を作っています。

子ども主体と言いつつ、何でも子どもがやりやすいように私たち大人が環境を合わせてしまいがちです。しかし、それでは子ども自身が考えるということをしなくても良いことになってしまいます。

そうならないように、私たち保育者は子ども自身が思考し判断できるような環境を準備するように工夫しています。

 

 

私たち保育者はお子様一人一人の発育発達を把握し、子どもたちに対してどのように関わることが大切なのかということについて学びながら保育を行っています。

 

 

文責:川宿田

 

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