お知らせ

2018.10.19

Blog

片付けから思う事(フィンランド研修より)

秋風の気持ちのいい季節になりました。運動会をこの時期にずらしたことで子ども達にも運動の楽しさを味わう余裕があるように感じています。

さて、今日は昨日お伝えしたフィンランドの教育の「片付け」からお話を広げていきたいと思います。昨日のブログで「かたづけなさい!は言わない」と書きましたが、そこの意図をお伝えしたいと思います。。。

日本では片付けに関しては『整理整頓』という言葉通り綺麗に丁寧にすることを大切にしていますよね。フィンランドもそこは同じなんですよ。ただ、それを出来るようになるのは、『今ではない(幼児期ではない)』ということなんです。段階を踏まえて、ゆくゆくは(発達段階に合わせて)それが出来るようになるために根っこを育てるというのがその考え方なのです。

どうしても日本は目に見えてわかりやすい「〇〇ができるようになること」に注目しがちで、目に見えないもの(考え・思い・心の育ちなど)は後回しになりがちですが、一番大事にしたいところって、「目に見えないもの」なんだと。見えない育ちこそ子ども達の生きる力になると、再認識しているところです。

 

私たち大人の役目。それは子どもの育つ力を信じて待つこと、子どもがしていることには必ず意図があるんだと一旦は受け止め一緒に考えること。そして、子どもの良き相談相手であること。これは、私たち職員の使命であるとも思っています。

 

これらを踏まえて・・・

現在幼稚園では、子ども達が遊びの続きが出来るように遊びっぱなしにして、その都度片づけを促しません。そのことですぐに遊びの続きが出来るので活動の流れがスムーズです。それから、片付け方にも多くを求めずとりあえず自分のロッカーに所持品が収まっていたらOK!そしてたまに「今日は少し綺麗にしみようか?」と所持品の紛失がないかを確認する意味合いも含めて取り組んでいるぐらいです。

さて、話はそれましたが、片付けについては写真のような片付けの促しをしていました。ご家庭での環境つくりにご参考になさってください。

当園についてや入園に関しては
お気軽にお問い合わせください