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2021.09.17

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困り感って何?(年少少 2歳児 くるみ組)


日々の子育ての中、そして検診などを受けた際、「困り感はありませんか?」と質問を受ける場面があると思います。

では、果たして「困り感」って何なのでしょうか。

 

私自身、子育てをしていくうえで、この仕事をしているからこそ「これって大丈夫?」「うちの娘、ちょっと気になる?」と思い悩んだこともありました。日常の生活の中で、赤ちゃんの頃からするとお話も上手になってきているし、色々な事に興味も持ち始めている。日々一緒に生活するうえでは何ら支障はない。確かにそうかもしれません。わが子の事は母親、父親が一番わかっている。発音がはっきりしなくても、母親って聞き取れてしまうものです。

 

家庭の中では、他の子ども達と比べる機会もないし、子ども達中心の生活が繰り広げられているからこそ、「困り感」ではなく「かわいい」に変換されてしまっていることも多くあります。

 

 

 

私が遭遇した、ちょっとお母さん考えて!と感じた出来事…


病院受診をしたある日、私しかいない待合室に後から入ってきた親子がいました。

元気いっぱいの姉(年中ぐらい)と、弟(2歳くらい)が、待合室で追いかけっこを始めました。母親は、止めるでもなく看護師と話をしていました。

ここは、公園ではなく、病院…これって「元気があって可愛いね」…果たして そうなのでしょうか?

コンビニやスーパーでも同じように走り回っている子ども達を見かけることがあります。これって“子どもらしい可愛い姿”なのでしょうか。

 

 

 

では家の中ではどうですか?


家の中を走り回っているのは、望ましい姿なのでしょうか。

お風呂やトイレの後、服を着ないでウロウロ、逃げ回って着替えない。という話もよく聞きます。

では、それを何歳まで「まだ子どもだから」と、許しますか? いつか恥じらいを覚えやめるかもしれませんが、家庭内では良しとしますか?

トイレトレーニングと共にプライベートゾーンについても考えていきたいなと私は思います。

 

 

 

送迎時に園で…


とてもフレンドリーなお父さんが迎えに来た際、周りにいた子ども達がふざけてプライベートゾーンに触れ、じゃれていました。そのお父さんは嫌な思いをされたと思いますが、怒らず、でもしっかりと「やめてほしい」と伝えてくださいました。

 

子どものする事だから…で済ませますか?

 

 

家庭中では許されることもあると思いますが、家庭の外に出るとルールがあります。まだまだその線引きが難しいのが2歳の姿だと考えると、家庭での「かわいい」がこうしたら可愛いって言ってもらえる=いい事となってしまう子ども達も多いのだと思います。

また、望ましくない行動を止めずに見ているだけでも、容認しているのと同じです。大人の関わり1つで、子ども達に変化が見られる事は、多くあります。

保育を行う上での困り感、「こんな時どう関わる?」と迷う事が、私達もあります。クラス・学年で話し合ったり、時にはまふぃんの職員に相談したりすることもしばしば・・・実際に子ども達の姿を見てもらい、一緒に考えることもあります。

 

 

 

毎日子ども達と関わる私達も、一人ひとりにどのように関わったらよいか、その子の良い所を伸ばすためにはどのような関わりが必要なのか試行錯誤の日々です。だからこそ、各家庭と共に考えていきたいと思っています。

 

保護者の方と話をしたり、連絡帳で園での出来事を伝えたりすると、「家庭でも参考にさせてもらいます」と受け止めていただき、保護者の方の関わりや子どもの姿に変化が感じられることも多くあります。こんな事相談したら…なんて思わずに、気軽にご相談くださいね。

 

 

文責:田中

 

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