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2021.09.27

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1本のクレヨンから世界が広がる(年少組3歳児 うさぎ組)

子ども達は、登園し身の回りの支度が済むと、うさぎ組かぱんだ組に集まり、遊びの環境として用意されている物から自分で選び、遊び始めます。

遊ぶ環境として、必ず3つ程を用意しています。

 

その中でも、最近人気が高いのはお絵描きコーナーです。

 

保育者によって準備される道具は様々。

ある時は、ペン。

ある時は、クレヨン。

ある時は、色鉛筆。

 

それぞれの素材を使って描かれる絵はとても興味深いものがあります。

家族 果物 おばけ 線画、波線 沢山の丸〇 全種類の色を使った点画等・・・

 

 

そんなお絵描き遊びを楽しむ子ども達の姿から、クラスでの活動でも様々な方法を工夫して取り組み、楽しんでいます。

 

 

最近のうさぎ組での活動は…


 

一人一人に紙は配るのではなく、大きなロールの広幅用紙を用意し、一つの紙をみんなで共有してお絵描きを楽しみます。

大きな大きなロールの広幅用紙を用意すると、子ども達の目は輝き、とても魅力的な遊びが始まります。

 

ある日の活動では、全色から使いたい色を1つだけ選びました。「今日は、今持っている絵一色でお絵描きしよう!」と投げかけて、同じ色で遊びます。途中で変えることはしません。

たった一つのクレヨンで遊ぶことでとても集中でき、伸び伸びと自由に遊ぶ姿がありました。

 

 

またある日には、1枚の紙(保育室にある、子ども達が給食で使うテーブルのサイズ)に数人で描きました。

『手が友達とあたる。』

『自分が描いてた絵に友達が描いた』

『みんなが描くから(僕・私)描けない』

そうやって気持ちがぶつかり合うこともあります。

譲り合いや我慢などの感情や行動の調整を活動の中で学びつつ、『発見ひらめき次はどうやろう』と考える子ども達の姿をもっと引き出したいと思い、毎日の保育を工夫し意図的に取り入れています。

 

 

 

混ざり合う色


 

描く中で、「先生きて〜。」とあるテーブルから呼ぶ声が聞こえてきました。

近づくと、ある子が目をキラキラさせながら紙の一部を差し保育者に話し始めました。

「色が混ぜると綺麗。青とピンクを混ぜると『紫』になった。すごいでしょう。」

見つけた子どもにとっては大発見だったことでしょう。

それに気がついた周りの子どもも、紙に描かれているクレヨンに色をのせ始めました。

 

最初に気がついた子どもは、保育者に次のことも伝えました。

「次は、クレヨンではなく絵の具でしてみたい。

 

色が混ざる変化に気づき、絵の具だったらどうなるんだろうと思う探求心が育ってきています。

 

 

 

今回の混ざり合う発見が、さらに次への遊びにつながっています。

 

私が、大切にしていることは、表現する過程を子ども自身が味わい、もっとやってみたいと思い、やってみようとすることだと考えます。

遊びの延長でスムーズに活動を展開していくために、いくつもの考え(引き出し)を持ちながら保育をしていきたいと思います。

今後も子ども達が自由な雰囲気の中で主体的に安心して遊べるように、見守っていきたいと思います。

                                    

 

文責:堂園

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