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2021.11.05

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安全に保育するために(2歳児 年少少 くるみ組)

先月、岡山県の保育園に通う男児(2歳)が遊具の隙間に首を挟さみ、意識不明の重体となる痛ましい事故がありました。

同じ年頃の子どもを園に預けていることから「我が子も心配」と不安を感じた保護者の声も聞かれました。

私たち職員は、より一層、身を引き締め子どもの安全を第一に考えて保育にあたっています。今回のブログでは、保育の見守りの配慮と子どもの怪我についてお伝えします。

 

 

 

保育の見守りで配慮していること


①子どもの年齢、人数に対する職員の配置数

2歳児は、配置基準に基づいて子ども6人に対して保育者1人の配置で保育しています。

錦ヶ丘では、子ども達の主体性を大切にした保育を行っているので、基準よりも多い人数(25人に対し5人の保育者)を配置しています。

 

②場所や範囲を決めて活動する

錦ヶ丘の園庭はとても広く、木々による死角も多いです。

その日の保育活動の意図をもって、のはら園だけで遊ぶ 、なたおれの木かられんげ組のテラス付近までの範囲の中で遊ぶなど、場所を限定することで、子どもの行動を把握し安全に見守れるようにしています。

 

③職員は、分散して見守る

砂場、水路、スロープ付近、全体を見守るなど各場所で子どもの活動を見守ります。保育室内も同様、各コーナーに職員がつきます。

また、子どもは、数センチの水深でも溺れます。溺死事故は、「静かに溺れる」ので水路やビオトープ付近のこどもの動きは特に注意しています。

 

④滑り台や太鼓橋などの遊具、木登りなどは、保育者と一緒に

遊具は高さがありますので、「大丈夫の手」で肋骨のあたりを支えるように、保育者が手を添え転落の危険がないように気をつけています。

 

⑤人数確認

活動前、活動途中、活動の切り替わりなどの際に、必ず人数確認をおこなっています。

 

⑥保育者より先に行かない。

場所移動する際は、保育者よりも先に行かないことを約束にしています

子どもは、好奇心旺盛で、先に先に行こうとします。飛び出し防止の観点から、ルールや決まりがあることを知り、守ることができるように関わっています。

(飛び出し防止の意識づけの為にも、門や保育室を後にする際は、子どもが先に飛び出してしまわないよう、大人と一緒に出る事の協力をお願いいたします。)

 

⑦安全点検と情報共有

職員は、保育室、戸外の遊具など月1回の安全点検はもちろん、子どもの行動や危ない箇所や出来事があった際は、コドモンの園内連絡を活用し全職員での情報共有・安全管理に努めています。

 

⑧死角を把握し、必ず見守る

保育室内外において、死角になる場所があります。そのような場所は、一層気を引き締めて見守りをするようにしています。(ログハウス、トイレ、三輪車置場、たおれの木の裏、のはら園等)

 

 

大事にしたい事


〇してもよい怪我とは・・・擦り傷、切り傷、転ぶ等の軽い怪我

〇してはいけない怪我とは・・・・頭や腹部を強打するような転落、溺れる、火傷、骨折、誤嚥、傷が深いなど生命の危険や後遺症が残るもの

 

錦ヶ丘の園庭は、のはら園に、ビオトープ、しげみや小川の一本橋、築山、大型アスレチック等、子どもの興味関心をかき立て様々な経験ができる環境がたくさんあります。

様々な事に挑戦できる環境だからこそ、怪我もします。

子どもは、自分ができるようになったことを試しながら発達していきます。走れば転ぶし、木を触ればトゲだって刺さります。茂みで遊べは、蚊に刺されます。

 

 

では、「外で走って転んだから、走るの禁止!」「トゲが刺さるから、木は禁止!」「蚊に刺されるから、しげみでの虫探しは禁止!」等、危険だから、怪我をするからの理由で禁止にしては、子どもの発達や意欲を阻害します。だからといって、リスクがあるにも関わらず危険なことを容認したり、怪我をさせてもいいということでは、ありません。

大きな怪我をしないためには、大人の適切な見守りと小さな怪我の経験の積み重ねが大事です。

成長と共に、子ども自身が危険予測したり、危険回避できるよう身体の体の動かし方を身に付けていけるようリズムや4つの装置を使ったの運動遊び、のはら園で豊かな経験の活動を通じて子どもの身体の基礎作をしています。

 

これからも、子どもの安全を第一に、豊かな経験ができるよう努めてまいります。

 

 

 

文責:山﨑

 

 

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