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2023.02.28
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卒園式への軌跡!(年長:5歳児)

年長の子どもたちが錦ヶ丘で過ごす時間も残り僅かとなりました。
3月11日の卒園式に向け、着々と準備が進んでいます。
「楽しみ」だけじゃない声も・・・
卒園式を楽しみに待っている子どもたちもいる一方で、「卒園式が楽しみではない」と話す子もいました。
卒園式の練習が始まって間もないある日、「やりたくない」「面倒くさい」「練習より遊びたい!」と自分の気持ちを伝えてくれる場面があり、予定していた練習を中止した日もありました。
「ちゃんとやりなさい!」と保育者が指導して練習へ導くのは簡単なことだったのですが、子どもたちの「やりたい!やってみたい!」を大切に過ごしてきたからこそ、卒園式もそんな気持ちで迎えてほしいと思いました。
「どうしてやりたくないんだろう?」
「卒園式って、何のためにするんだろう?」
「卒園式って誰のためにするんだろう?」
私たちは、子どもたちがどうしたいのか、どうするのがいいのかをしっかりと話し合う時間を設けることにしました。
きめ細やかな心の動き
子どもたちは卒園式の目的はなんだろう?と問いかけたところ、子どもたちは
「パパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんに“ありがとう”と伝える日」
「お友だちとさようならするため」
「先生たちにもありがとうって言いたい」と、一人ひとり考えて発表してくれました。
卒園式の練習に対しては、「(卒園式ができて)嬉しい気持ち」と話す子もいれば、
「緊張する」「ドキドキする」「ちょっと心配」など初めての卒園式に初めて感じる感情をどう受け止めていいのか分からない、ということを表現してくれる子もいました。
また、「面倒くさい」「やりたくない」と言った理由に、「卒園式の練習をしちゃうと、“もうすぐお別れなんだな”って思って寂しくなる。だから練習が嫌だ」という胸の内を話してくれる子もいました。
子どもたちはそれぞれに卒園式は大切な行事のひとつであり、いつもの行事とは違う意味合いを持つものであると理解しているようでした。
しかし「卒園」という人生初の出来事に向き合う心の動きは人それぞれ。
感情の機微もそれぞれであるがゆえに、みんなが同じ方向を向いて、大人の指示するとおりに動くことなんて出来なくて当然じゃないか、と「やりたくない問題」の謎が解けた話し合いの時間でした。
そして、その気持ちを忖度せず、遠慮せず保育者に表現してくれる子どもたちの姿に、この1年の保育者と子どもたちとの関係性を見て取れた出来事にもなりました。
一緒につくる卒園式にしたい!
卒園式に対し、様々な思いを言葉にしてくれた子どもたち。それから先も何度かクラスで話し合いを重ねました。
「卒園式の練習があるから、あんまり外で遊べなくなるのが悲しいよね」とか、
「卒園式の練習があるって先に知っておきたい」など、
子どもたちの意見を聞く中で、卒園式は「大人に言われてやらされるもの」という印象を抱いてしまった子もいるのではないかと気づくことができました。
私たち保育者のほうが、「子どもの目線に立てていなかったかも」、「大人の都合を押し付けちゃったかも」と反省するきっかけにもなりました。
「卒園式の練習は、みんな(子どもたち)のためだけじゃなく、大人たちも流れややることを覚えるためにも必要。だから大人のためにも卒園式の練習をしているんだよ」と説明すると、「そうだったんだ」と納得できた子もいたようです。
話し合いを経て、卒園式の練習の日は事前に子どもたちに告知し、練習の日はいつもより多めに遊ぶ時間を作る、練習後はサークルタイムを設けて、子どもも保育者も感想を伝え合い、よかったところと次にがんばるところを確認する等工夫をして、練習を進めています。
また、子どもたちのアイディアを盛り込んで、飾り作りは子どもたちが主導して取り組んでいるところです。
まだまだ子どもも大人も準備途中の卒園式ですが、子どもたちの「ありがとう」が保護者の皆様の心に届くような、素敵な時間にできるよう、一緒に準備を進めていきたいと思います!
3月11日、皆様のご来園を心よりお待ちしています。
文責:津田