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2023.02.28

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行事は子どもたちの為に

2月3日、節分の日👹

園では節分の話題で持ちきりでした。そう、あの「鬼」が、こども園にくるかもしれない。。??
いえいえ、錦ヶ丘の節分は、恐怖に包まれるような日ではないのです。
過去に、ご家庭で「鬼から電話が来たことがある。。。」と恐れる子、鬼がモチーフの絵本を読んで、登園を渋る子、様々でした。
また、数年前までは、こども園の職員が鬼に扮装して、豆まきをすることもありました。中には大泣きする子どもも。。

でも、そもそもだけど、保育に恐怖心は必要だろうか。。。という素朴な疑問から、私たちは行事見直しをしました。

「行事の本当の目的は?」
「今まで一斉に伝統行事を行ってきたけど、年代ごとに理解は異なる。」
「それだったら、子どもたちの実態に合わせて、取り組み方もクラスや学年単位で行う方が、より目的を達成されるのではないか?」

という様々な意見が職員間で交わされ、すべての行事は今の形に姿を変えました。

 

節分も同じくです。

まず、私たち職員も「節分」について正しく学び直しました。子どもたちが行事を通して、何を感じ、何を学ぶか?ゴールを決めて、その手段を検討するのは、子どもたちとのサークルタイム。

行事見直しをした当時。
子どもたちとのサークルタイムで、「鬼が来ないようにするのは、どうしたらいいかなー?」と、問いかけから様々な意見がとびだしました。
「鬼はイワシが嫌いらしい。。柊の木と飾ると来ないんだって」
「豆が痛いみたい。本物の豆はもったいないから、紙で丸めたらいい」
「絵本を読んだけど、優しい鬼もいるみたい」

視点を変えることで、子どもたちが持つ節分へのイメージも変わり、発想も広がり、いつもより楽しい行事に姿を変えることができました。

 

 

さて、今年の節分は?

リズム室前にも、節分について知らせるボードを作りました。

年長(5歳児)では。。
自分の心の中の鬼について、色々考えた姿があったようです。いわゆる「内省」ってことですね。泣き虫鬼、とか怒りんぼ鬼という定番の物から「あくび鬼」というちょっと面白い鬼も、退治したい鬼として挙がっていました。
「いつもあくびばっかりしているから!」なんですって。「昨日・今日・明日」の時間の概念が持てるような年齢になったり、「自分の気持ち」を感じて、言葉にすることができるようになったりと、子どもたちのステキな部分を見る機会となりました。

 

年中組(4歳児)では。。
升を折ったり、チラシを丸めて豆にしたり。升を折る場面では、年長組とのかかわりもあったそう。この交流は、朝の自発的な活動でも続いているそうで、年長に進級するにあたり、コメの炊き方を教えてもらったり、年長進級への期待感の高まりにも繋がっているそうです。

 

年少組(3歳児)では。。
節分について、丁寧に説明したことで豆まきの意味を理解し、自分のイメージする鬼を書いたり、色塗りをしたり。子どもたちなりに心に想像する鬼を退治したようです。
午後、保育室を除くと思い思いに彩られたかわいい鬼たちが飾られていました。

 

 

くるみ組(2歳児)では。。
段ボールに鬼を書き、色を塗り、鬼の歌を歌いながら「鬼」に親しみ、日常の中で節分を楽しめたそうです。
給食の海苔巻きを子どもたちの前で作りました。ご覧の通り、興味津々。この活動から、恵方巻を知ることになったと思います。

 

ましゅまろはうす(0・1歳児)では。。
壁に飾っている鬼を指差しし、鬼の角を喜んだり、「鬼のパンツ」を歌ったり、ママボールで豆まきをしたり。保育室に行くと、「鬼はここだよ!」と嬉しそうに紹介してくれた子ども達でした。

 

 

錦ヶ丘の行事の捉え方、実施の仕方はこれからも形を変えていきます。
こども園の主役は子ども達。子どもたちにとって、何がいいのか?時代の流れに、この形はあっているの?子どもたちの学んでほしいことは?感じて欲しいことは何?と、様々な視点を持ちながら形を変えていきます。
私たちの保育の質を高める探求は、これからもずっと続きます。

 

文責:後藤

 

 

 

 

 

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