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2023.06.02

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「〇〇したい!」を引き出すために(3歳児 つばき組)

5月は、作業療法士の中鶴真人さんによる『運動遊び』がありました。

 

そもそも運動遊びとは…?具体的に何をするの?

4月から週に2~3回取り入れている『運動遊び』。

部屋の中に作った装置を使って身体を動かす遊びをする中で、同じ部屋に居ること(見ていることも参加)・「これやってみたい!」という気持ち(自発性)・積極性を引き出すことを目的として取り組んでいます。

(※主に装置に使用する物は、椅子やテーブル・ござなどの日常にある物と、運動マットや蛇腹マットなどの園で使っている物の2種類です。)

今回のねらいは大きく2つです。

1つ目が、友だちとの場所や装置を一緒に使うことで、「これやってみたい!」を引き出す

2つ目が、友だちとのかかわり方を運動あそびの中で経験する。

この二点を目標に進めています。

 

1つ目の場所や装置を一緒に使うとは…

新入園児の子どもは特に「初めての場所」で「初めての友だち」と一緒に遊ぶようになるため、「どうしたらいいかなぁ。」「緊張するなぁ。」など様々な思いを抱いています。

大人も初めての場所で初めての人と一緒になると、緊張しますよね。

そのため、運動遊びを通して、「その場(部屋)にいる事も参加」と捉え、「初めての場所」で「初めての友だち」と一緒に遊ぶことに少しずつ慣れていけるようにしています。

同じ場にいることから、友だちが遊ぶ姿を見て「あれやってみたい」という気持ちが芽生えてきたら、大人と一緒に挑戦してみています。

そして、参加ができたら、次は友達と同じ場所で遊ぶことに挑戦していきます

あの装置で遊びたい、友だちと一緒に遊んでみたい、友達と同じ装置で遊んだ時に「私はここで遊びたいんだ!」という気持ち、「どうすれば一緒に遊べるかな…」と考える力を育んでいけるよう進めていきます。

2つ目の友だちとの関わり方の経験とは…

「〇〇したい!」「この〇〇を使いたい!欲しい!」という気持ちの時に、友だちとの気持ちの擦れあいが生まれ、つい手がでることもあります。

大人が手が出る前に止めるようにしていますが、その「〇〇したい」という気持ちが引き出すことも大切にしています。

手がでることはよくないことですが、手がでるほど「したい」「〇〇が欲しい」という意欲があるという捉え方をし、「欲しかったんだね。」「したかったんだね。」とその気持ちを受けとめます。

このような気持ちを大切にすることで、日常の中でも「自分でズボンを履きたい」「友達が使っている物を自分も使いたい。でも今使っているし…」という気持ちが出てきて、それが自立につながっていくと考えています。

 

実際に運動遊びをしてみて…

装置や場所を一緒に使うこと・運動遊びへ参加できることを目標に取り組みましたが、全員が運動遊びに参加することができました。

最初、大人の横で運動遊びを見ていた子どもは、同じ場所で過ごすことに安心感を感じ、次のステップへ。

次は大人の見守りの中で、少しずつみんなと同じ場所で遊ぶ姿が出てきました。

「見ているよ」「〇〇できたね!」という視線を送ったことで、自信をもって運動遊びに参加できるようになっています。

 

次のゴールは?

少人数やクラスでの運動遊びを通して「〇〇で遊びたい!」「どんな方法で遊ぼうかな?」という気持ち(自発性)・積極性をもっともっと育んでいきたいです。。

一人ひとり成長を後押しするための保育を考えながら、子ども達を見守っていきます。

 

文責:池田

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