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2023.06.19

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一人ひとりのペースで!~感触遊び編~(0歳児 れんげ組)

雨の日も多くなってきましたね。子どもたちは、窓から外を眺めたり、聞こえてくる雨音に耳を傾けたりしながら、室内で様々な遊びを経験しています。

その中でも、今回のブログでは、感触遊びについてお伝えしたいと思います。

 

感触遊びって?

感触遊びとは、感覚遊びの1つで五感を使って遊ぶことです。

私たちの身の回りは、たくさんの素材で溢れています。

土、泥、水といった自然の中にあるものから、新聞紙、風船、石鹸のように暮らしの中にあるものまで!

こうした身近な素材に手や足で触れたり、においを嗅いだり、口に入れてみたり…。

感触遊びでは、目で見たものがどのようなものなのか、実際に触れて固さやにおいを確かめていきます。

そして、こうした経験は「想像力」を育むことにつながります。

大人である私たちは、初めて目にするものがあったとしても、ある程度「こういうものなんじゃないか?〇〇に似ているな」と想像することができます。

そこには、今まで見てきたもの、経験してきたたくさんのことが背景にあります。

一方、子どもたちは、初めて出会ったものには何も情報がありません。

そのため、感触遊びを通して様々な感触に触れることで、感触の違いを知り、想像し、イメージを広げることにつながるのです。

 

実際に触れてみよう!

先日、れんげ組では「ベビーパウダー」を使った感触遊びを行いました。

タライにさらさらとベビーパウダーを落としてみると、興味をもったようで子どもたちが自然とタライの周りに集まってきました。

そこで、まずはジップロックに入れ、袋越しにベビーパウダーに触れてみました。

なぜ、袋越しに!?

と思われるかもしれませんが、初めて見る素材にいきなり触れるというのは大人でも抵抗があるものだと思います。

子どもたちにとっても、いきなり触れることはハードルが高いため、まずは袋越しに、その後実際に触れてみるというように段階を踏んで行っています。

また、感触の感じ方は人それぞれです。そのため、一人一人のペースに合わせて無理なく取り組めるように心がけています。

 

この日の活動では、袋越しに触れたり、袋を振ったりして、さらさらとした感触を楽しむ子、興味をもって実際に手を伸ばし触れようとする子の姿がありました。

 

数日後の姿は…

2回目のベビーパウダー遊びの日。

今度は、以前よりも多い量をタライの中に出してみました。

すると、以前、触って「楽しい!気持ちがいい!」と感じていたのか、すぐに手を伸ばし、ベビーパウダーに触れたり、足や腕につけたりして楽しむ子どもの姿がありました。

 

前回の活動ではジップロック越しに触っていたAさん。

周りの友達の楽しそうな雰囲気に惹かれるように、まずは、スプーンを使ってすくったりこぼしたりして遊んでみる、その後保育者の手についている粉に触れてみる・・・

と少しずつ遊びが広がり、活動の最後には指でそっとベビーパウダーに触れる姿が見られました。

Aさんのペースに合わせ、無理なく取り組んだこと、周りの友達や保育者の楽しそうな姿にAさんの

「やってみたい」「触ってみようかな」

という気持ちが引き出された活動であったと感じました。

 

今後の活動

今も、ベビーパウダーの他に、新聞紙や花紙、ボール、風船などなど、様々な感触遊びに取り組んでいるれんげ組です。

今後も、様々な素材に触れる機会を作っていきながら、一人ひとりのペースを大事にし、五感を使った経験ができたらと思います。

 

 

文責:今村

 

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