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2023.08.07

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「やってみたい」の気持ちから(年長 たけ組)

7月も下旬に入り、1号園児は夏休みに突入しました。

7月14日、1学期の最後の登園日、子どもたちにとってどんな1学期だったか、サークルタイムで問うと

「ブルーベリー狩りが楽しかった!」

「お外で鬼ごっこができたのが嬉しかった」

「運動会では負けちゃったけど、練習では何回も勝てて嬉しかった!」

と子どもたちなりに振り返りました。

 

言葉で伝え、それを聞いた子どもからも、

「私も同じ気持ち!」

「確かにそんなことがあったよね」と応答的なサークルタイムなりました。

 

私も子どもたちの話を聞きながら、子どもたちがやりたいことを積極的に話しをしてくれて、様々な体験できた1学期だったなと感じています。

 

「やってみたい」「言ってみたい」の気持ち


1学期間、子どもたちは、折り紙をやりたい、しっぽとりをしたい、椅子取りゲームがしたい、わらべうたがしたいなど、自分のやりたいこと、興味のあることを沢山伝えてくれました。

しかし、こども園は集団生活の場ですので、やりたいことだけでなく、そのタイミングでは、やりたくないと感じることも出てきます。

その「やりたくない」という気持ちも私たち保育者は大事にしていきたいと気持ちも大切です。

なぜなら「やりたくない」の気持ちも、立派な自己主張の一つであると考えているからです。

子どもたちの複雑な気持ちを完璧に読み取ることは出来なくても、共感して受け止めるように関わっています。

そして、就学を見据えた年長児ということで、やりたくないことにも参加できるように前向きな声を掛けや友達から誘ってもらうなど、工夫して、参加できるような関わりを続けています。そして、結果的に楽しかったから、またやってみたい!と次の活動への意欲につながっています。

 

「やりたい!」VS「やりたくない」お米炊きどうする?


さて、これまで子どもたちの意欲を維持しつつ、取り組んできたお米炊きですが、だんだんと米炊きへの意欲が減ってきている様子があり、積極的に米炊きをしてくれる子どもが限られてきていました。

そこで、米炊きを継続するか否かの話し合いを行いました。

 

なぜ米炊きへの意欲が減ってきていたのかというと、「遊びを中断して炊かなければならないこと」が原因の一つであることが話し合いで判明しました。

特に戸外で遊んでいる時に、米炊きの声を掛けられることが嫌だったそうです。

 

その反対に、お米のことを知ることが出来るのが嬉しいという声や、米を洗う時の触り心地が気持ちが良いという、米炊きを楽しみにしている意見も沢山出てきました。

炊きたい子ども、炊きたくない子どもがそれぞれいる中で、今後どのように取り組んでいけばよいのか、子どもたちは一生懸命考えました。

「炊きたい人が炊けばいいんじゃない?」

「でも、毎日同じ人が炊くのは疲れるんじゃない?」 など活発な意見交換が日にちを変えて複数回行われました。

 

食材や、育ててくれた人、作ってくれた人へのありがとうの気持ちも持ってほしいなと私が呟くと、

「じゃあ、みんな1カ月に1回炊くのはどう?」

「米炊きが好きな人は2回にしたらいいんじゃない?」 というアイデアが出てきました。

すると炊くことに消極的だった子どもたちも「それならいいかも!」と意見に賛成していました。

 

そして子どもたちから私たち大人へ「戸外遊びをする日は米炊きをしない」ということと「自分が炊く日をあらかじめ決めたい」という提案が出されました。

その提案のもと、決定したことが下記になります。

・毎日ではなく、炊く日を月に8回にする。

・誰が炊くのかあらかじめ決めて自作のカレンダーに書き込む。

このことを話し合いで決めました。

自分たちで決めたことですので、3月まで継続してやっていけたらいいなと感じます。

 

やりたくないことも気持ちを受け止めて、どうしていくかを考えることで、「やってみてもいいかかも」と改めて挑戦する心が育ってきているように感じています。

 

今後も引き続き、自分たちからやってみたいと思える環境を整えていきます。

文責:中村

 

 

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