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2024.06.25

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暑い季節を安全に過ごすために(0,1歳児 ましゅまろ)

鹿児島も梅雨に入り、梅雨が明けると暑い日も増え、本格的に夏がやってきます。

6月もすでに30℃を超える日も出てきていますね。

今回のブログでは、暑い季節を安全に心地よく過ごすために園やましゅまろでどのような取り組みをしているのかお伝えしたいと思います。

 

子どもは熱中症になりやすい?

子どもは熱中症になりやすいと言われています。要因として以下のようなものがあります。

①体温調整機能が未熟

子どもは汗をかく機能が未熟です。暑さを感じてから汗をかくまでに時間もかかるため、汗による体温調節機能が十分ではなく、身体に熱がこもって体温が上昇しやすくなります。

 

②照り返しの影響を受けやすい

照り返しとは、地面や建物などに吸収された熱が周囲に跳ね返るものです。私たちは常に照り返しの影響を受けていますが、大人より低い場所で過ごす子どもたちはその影響を強く受けます。

大人が感じている暑さと、子どもたちの高さで感じる暑さには2~3℃の差があるとも言われています。

 

③自分の身体の変化に気付きにくい

特にましゅまろの子どもたちは、のどの渇きや気分の悪さなど、自分の体の変化に気付くことができません。また気付いても、自分の言葉で伝えることができません。遊びに夢中になっていたらなおさら・・・。

 

園で行っている対策

園で行っている対策についてお伝えします。

・温湿度計の活用

戸外に写真のような温湿度計を設置し、この表示をもとに戸外遊びができるか、どの時間帯、場所であれば安全に遊ぶことが出来るかを判断しています。

現在園ではテラスや園庭に合計6か所設置しています。暑さでなかなか外に出られないこともありますが、朝の涼しい時間を活用する、水遊びなど涼を感じる遊びを取り入れるなどし、短時間でも戸外に出られる時間はないか模索しながら戸外遊びも取り入れています。

また、室内でも小型の温湿度計を設置し、暑さ指数(WBGT)をもとに、扇風機や空調を活用して室温の調整を行っています。

(暑さ指数とは・・・こちらをご覧ください!)

暑さ指数で熱中症になる危険性は少ない場合でも、子どもたちの高さで暑さを確認したり、子どもたちの顔色、汗のかきかた、排尿量、機嫌などを見て総合的に判断するようにしています。

自分の言葉で体調の変化を伝えられない0,1歳児だからこそ、私たち保育者がいち早く変化に気づけるように気をつけて見守りをしています。

 

・こまめな水分、塩分補給

こまめに水分を補給するだけでなく、塩分補給も行っています。塩分補給には、給食室で漬けたぬか漬けや梅干しも大活躍です!

汗をかいているかだけでなく、排尿量も確認しながら水分、塩分をとるようにしています。

 

ご家庭からの情報が重要です!

保護者の方からの情報や連絡帳をもとに、私たち保育者も子どもたちの体調や変化を共有しながら見守りをしています。

あれ、いつもと違うな・・・

朝ごはんがあまり食べられなかったな・・・

朝から機嫌が悪かったな・・・

いつもより体温が高めだな・・・

などなど。

保護者の皆様のあれ?いつもと違うな?は重要な指針になります

些細な事でも気になる様子がありましたら、ぜひ連絡帳や送迎の際にお伝えください。

暑い夏を安全に過ごせるよう、ご協力をお願いします!

 

参考文献

https://www.wbgt.env.go.jp/sp/ 熱中症予防情報サイト(環境省)

https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/heatstroke.html 国立研究開発法人国立成育医療研究センター

文責:今村

 

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